言いたいことを言いたいだけ

アニメ、漫画、ラノベなどの感想をつらつらと語っていきます。昔の作品も取り上げます。

18回目『リコリス・リコイル(第5話)』

こんにちは、シオンです。

前回のいちゃいちゃ回から一転、今回はなかなかにシリアスな回だったのではないでしょうか。謎は深まりますが、その中でもしっかり押さえるところは押さえているのがさすがですね。では語ります。

 

 

前回のテロのその後

 第4話のラストで、真島率いるテロリストたちが駅と電車を襲撃し、リコリスたちの反撃を受けました。その際、真島は駅を爆破して逃げましたが、それらはすべて電車の脱線事故ということになっていました。鉄道会社の社長も何も知らないようですね。しかし、その場にはテロリストとリコリスたちがいたわけで、おそらく彼らは助からなかったのだと思います。リコリスたちは見た限りサードばかりでしたね。ファーストやセカンドがいれば、早めに真島を仕留め、ここまで被害が出なかったかもそれませんが、結果論でしょう。ファーストやセカンドを入れない理由があったのかはわかりませんが、リーダー的な存在で一人は入れるのかと思っていたので、少し意外でした。そのあたり、任務の規模の想定や重要度で決まるのでしょうか。

衝撃の事実

 はい、冒頭数分でいきなりすごい事実が出てきました。今回の依頼は謎の敵に命を狙われている松下さんと、安全に東京を観光することでした。高齢な松下さんは自力で動くことができず、自動の車いすに乗り、ゴーグルやスピーカーを使って千束たちとコミュニケーションをとっていました。そんな中、千束がさらっと衝撃の事実を語ります。それは、千束の心臓が人工心臓である、ということです。たきなやクルミも知らなかったようで、驚いていました。僕も驚いています。

 千束はこれまで常人離れした動きを見せていました。クルミも言っていましたが、これだけ運動をしても問題のない人工心臓が存在するなんて……。ただ、冒頭ではあまり触れられず、有耶無耶のまま進んでいきました。

 中盤では千束の心臓はDAではなく、アラン機関の技術によるものだと判明しました。このことと、前回の千束の言葉から、その人工心臓を千束に与えたのはヨシさんだと思われます。感謝を伝えたいというのは命をすくってくれたことに対してで、それこそがアラン機関が千束に行った「支援」なのではないでしょうか。その代わり、千束には何かしらの使命があるようです。ミカは使命は千束が決める、と言っていましたが、本来、殺しの天才として支援された千束の使命は、やはり誰かを殺すことになる気がします。そうなると、その誰かは誰なのか。例えば、アラン機関がどうしても仕留めたい相手がいるのか。あるいは殺しは芸術、みたいな思想をヨシさんはじめ、アラン機関の幹部たちが持っているのか。そのあたりはよくわかりませんね。第4話で、ヨシさんとミカは何かしらの約束をしていて、ミカはそれを今も守っているようですが、それも気になりますね。千束の才能と使命、これらがこの作品の一つの大きなキーになると思われます。

 

東京観光

 松下さんと一緒に東京観光することになった千束とたきなですが、一晩で東京観光の栞を作ったクルミは優秀ですね。しかもデータで松下さんの使っている機械に送信するのも有能です。さすが世界一のハッカーですね。僕はずっとちさたき推しなのですが、最近クルミも妙に可愛く見えてきました……。クルミって何歳なんですかね。ウォールナットは何度も死んでいる、なんて司令部の人が言っていましたので、見た目に反して千束たちより年上な気がしますね。立ち振る舞いもなんだかんだ落ち着いています。……あ、ミズキさんも、もちろん可愛いですよ……。いや、大人な感じとかいいですよね……。

 さて、水上バスを利用して東京観光をする三人、雷門(風雷神門)や五重塔など、東京の名所を回っていきます。その後の水上バスで、いいガイドといわれて喜ぶ千束が可愛いです。それに対し、たきなは千束の心臓が気になって仕方がない様子です。公衆の面前で千束の胸を触ろうとして、千束に驚かれていました。まったく、そんな公衆の面前でなんて……いいぞ、もっとやれ。

 

VSジン

 松下さんの命を狙っているのは、ジンという暗殺者で、サイレントと呼ばれるベテランの殺し屋のようです。しかも松下さんの家族を過去に殺しているようです。15年前まで警備会社でミカと裏の仕事をしていたそうで、ミカ曰く「本物」だそうです。これまでで最も手ごわい敵になりそうで、千束もかなり真剣な顔をしています。確かに、すごい手際でミズキをおびき寄せて無力化し、クルミのドローンを打ち落としました。そのあと、ミズキが隙を見てつけた発信器をもとに迎え撃つたきなと、それをサポートするクルミ、この組み合わせは今まであまりありませんでしたので、新鮮でした。今回は特にクルミの有能さが目立っていましたね。千束とたきなのナビゲートを、正確かつ迅速に行っていました。あと予備のドローンを窓から投げるクルミが可愛かったです。

 ベテラン暗殺者のジンに苦戦するたきな、一度は発信器を逆に利用されてまかれてしまいますが、すぐに見つけて、千束と松下さんを守るために建物の屋上からジンを道ずれにダイブします。そのはずみに銃を失い、危機的状況に陥るたきなを助けたのは、やはり千束でした。第4話で言っていたように、千束の非殺傷弾は精度が悪いようで、駆け付けた千束はジンに対して銃を乱射しますが、まったく当たりません。まあ、あれはジンの意識をたきなから自分に向けるためのものかもしれませんが、これで千束とジンが対決することになりました。今回の千束は、これまでのような余裕のある感じではなく、「本気」だった感じがしますね。至近距離というか、もはや触れた状態で銃を連射しジンを沈めました。ミカが認める本物の暗殺者に、無傷で完封してしまう千束は、やはり尋常ではない強さですね。

 

衝撃の事実②

 ジンを無力化することに成功した千束たちですが、ジンに家族を殺された松下さんは、ジンを殺すように要求します。それこそが松下さんの真の依頼だったようで、かなり興奮した様子です。しかも松下さんは、アラン機関の象徴であるフクロウの意味を知っているようで、つまり千束が殺しの天才であることを知っていたようです。千束が人を殺したくないと伝えると、「千束、それではアラン機関は君を、その命を…」と言い残し、まったく反応しなくなりました。松下さんに取り付けられていた機械がすべて機能を停止したようです。これはどういう意味なんでしょうか。

・実はジンは…

 ここから怒涛の勢いで謎が出てきます。まず松下さんは20年前に家族をジンに殺された、と言っていました。しかしジンはそのころ、ミカと一緒に仕事をしており、殺していないような言い方をしていました。今回の件は、謎の女から直接依頼を受けたそうです。この謎の女、第1話で出てきたヨシさんの付き人にそっくりなので、おそらくヨシさんの指示で、ジンに依頼をしたものと思われます。またヨシさん……。一体何がしたいのでしょうか……。あと、ジンがミカの足を心配していたので、ミカが現役を退いたのはそのあたりに理由があるのでしょうか。

・松下さんの正体

 さらに驚きだったのが、松下さんを名乗っていたおじいさんは、実は松下さんではありませんでした。病院から突然いなくなった薬物中毒の患者だったようです。自分でしゃべったり動いたりできないようで、千束たちと話していたのは全くの別人だったようです。そしておそらく、その相手はヨシさんのようです。つまり…

 ヨシさんがジンに殺すよう指示していたのは、ヨシさんが操作している偽松下さんだった、ということになります。その後、あの男を使う計画を進めるよう、付き人に指示をしています。ヨシさんの狙いは何なのでしょうか。しかし、ヨシさんが関与していたのだとすると、偽松下さんが最後に言った、「千束、それではアラン機関は君を、その命を…」の意味が少しだけわかったかもしれません。

・ヨシさんの計画

 ここからは完全に推測になりますが、ヨシさんは千束を守ろうとしているのではないでしょうか。アラン機関から支援を受けた人は、代わりに使命を与えられる。それは殺しの使命で、千束も例外ではない。その使命を果たさなければ、何かしらのペナルティがある。例えば人工心臓を止めてしまう、とか。つまり「(人を殺さなければ)千束、それではアラン機関は君を、その命を…(奪ってしまう)」という意味なのではないでしょうか。しかし千束は人を殺したくない、そのことを今回の一件で確認したので、新たな計画を進めようとしている、という感じです。そして、その計画は、2種類考えられます。

 ①千束を殺しをさせずにアラン機関から守るための計画

 ②千束に殺しをさせるための計画

 どちらも千束を守るための計画ではあるのでしょうが、僕は②な気がしますね。ジンを殺させようとしたのも、何かしら理由があれば殺すのではないか、という確認をしたかったのかもしれません。どちらにしても、今後千束は多方面から狙われることになると思われます。

 

リコリスの危機

 さて場面代わって、真島と銃取引に関与したと思われる集団をリコリスが尾行し、射殺しようとするシーンになります。しかしそれは罠で、逆にリコリスが殺されてしまいました。真島はリコリスが世の中のバランスを崩しているといっていましたね。今後の動向に注目したいですが、僕は真島の小物臭がぬぐい切れず、心配しています。ヨシさんが言っていたあの男を使う計画の、あの男が真島なのだとしたら、都合よく使われて終わる気がします。がんばれ、真島くん!

 あと、第1話のEDを見返していましたが、銃取引の犯人たちが「真島手下」という表記で出ていました。ここからすでに登場していたことに、今更ながら驚きました。

 

なんだかんだいちゃいちゃ

 そしてラストシーン、リコリコで落ちこむ千束に、いいガイドだったと慰めるたきな。そのあと千束の胸に耳を当て、音がしないことを確認するたきなですが、普通にいちゃつく口実にしか見えません。千束を励ます意図もあるのでしょうが、この構図がまず最高です。本当にたきなは変わりましたね。ジンと戦った時も、腕を狙うなど、急所を避けていた印象です。これまでのたきなであれば、容赦なく急所を狙っていたのではないでしょうか。千束に暗い影が忍び寄ってきたので、たきなにはしっかりと千束を心身ともにケアしてあげてほしいですね。

 

まとめ

 というわけで、暗雲立ち込める第5話でした。とはいえ、いちゃつくところはいちゃついていましたね。こういうシーン、もっと欲しいです。今回はリコリコが総力を挙げて任務にあたったという感じで、とても迫力がありました。特にクルミの有能っぷりがすごかったですね。彼女のサポートがあれば、任務達成率は飛躍的に上がるでしょう。謎が深まるばかりですが、物語はまだ中盤に差し掛かったところです。今回の僕の考察があっているか間違っているかはわかりませんが、やはりこういうのは楽しいですね。いくつもの作品でやろうとは思いませんが……。それでは、来週のリコリス・リコイルを楽しみに待ちつつ、明日からの仕事を頑張ります!

頑張ります………

 

おしまい