言いたいことを言いたいだけ

アニメ、漫画、ラノベなどの感想をつらつらと語っていきます。昔の作品も取り上げます。

35回目『リコリス・リコイル(第13話・最終回)』

どうも、シオンです。

 ついに最終回を迎えてしまいました。何とかリアルタイムで視聴をしましたが、なんやかんやあってブログを書くのが遅くなってしまいました。語りたいことがありすぎて一日中もやもやムカムカしてしょうがなかったですね。早くこの思いを吐き出したかったです。やっと時間が取れたので、語っていきたいと思います。

 

結論から

 まず、一番語りたいことを大声で叫びたいと思います。思いっきりネタバレするのでご注意ください。…では……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

千束が生きててよかったよおおおおおおおおお!!!!!!!!

 

 いやぁ本当によかった。千束は無事でした!よかった、本当によかった!!ここが正直本当に心配で、何が何でも千束には生きていてほしかったので、この結末は本当に最高でした。文句なし、言うことなしですね。

 

千束VS真島

 さて前回、突然の真島出現によって一人取り残された千束は、真島が延空木に仕掛けたという爆弾のスイッチを止めるために、最後の戦いに挑みます。真島はヨシさんからもらった防弾チョッキを着ているため、なかなか有効打を与えられない千束は、とうとう人工心臓が限界を迎えてしまったのか、どんどん呼吸が乱れていってしまいます。それを見た真島は一時休戦を申し出ます。真島はかつて唯一恐怖を覚えた千束に勝ちたいと思っており、万全の状態で戦いたいと言います。この休憩時間に、千束と真島がまさかの間接キスをかましました。この場にたきながいなくて本当に良かったですね。いたら多分発狂していたでしょう。この時間に、お互いがお互いの考えを語っていますが、似ているようで、やはり違うのでしょう。勝者は一人、正義のヒーローになりうるのは、この戦いに勝った方ということになり、本当の最終決戦が始まりました。

 このシーンの途中から、OP「ALIVE」の特殊バージョンが流れ、めちゃくちゃかっこよかったです。あと千束の「仲間」としてミズキ、クルミ、ミカが出てきたんですけど、そのあとで「一生懸命な友達」としてたきなが出てきたのがまたよかったですね。千束にとって、仲間は当然大切な存在なのですが、たきなは「仲間」であり、「友達」なんですよね。千束が本当の意味で「友達」といったのは、たきなが初めてではないでしょうか。それだけ特別な存在だということがわかって、ほっこりしました。

 

たきなの選択

 千束と真島が戦っている中、真島が電源を落とした影響で、たきなたちはエレベーターの中に取り残されていました。真島の銃乱射の影響で、サクラが重傷を負ってしまい、一刻も早く輸血をする必要がありました。予備電源を使ってエレベーターを下層に降ろし、輸血をするよう指示がありましたが、フキはリコリスとして千束の援護に行こうとします。しかしそれではサクラが助からない。どうするか悩むフキに、たきなは自分がエレベーターを抜けて上層の千束のところに向かい、フキはサクラを連れて下層に降りることを提案します。これは司令の命令やフキの命令で決めるのではなく、一人の人間として、自分で決めようというたきなの強い意志からの発言でした。フキは悩んだ末、千束を頼むといいたきなを千束のもとへ向かわせます。「自分で決める」というのは、千束が常に言っていることですよね。自分で決めることが一番大切であると。千束のそばで、千束の考えや行動を見てきたたきなだからこその選択であると言えますよね。

 

ミカとヨシさん

 一方、千束の説得に失敗したヨシさんは、姫浦に担がれながら旧電波塔を脱出しようとしています。そこに現れたのはミカでした。ミカは姫浦が千束を襲ったことに怒りをあらわにし、杖で思いっきり姫浦を殴打し、非殺傷弾を容赦なく何発もぶち込みました。ミカは足に障害があると思われていましたが、実は完治していたんですね。それを誰にも悟られないようにしていたようです。さすがですね。

 ヨシさんは千束に拒絶されたことが結構ショックだったようですね。もう自分は必要ないと言われたと、悲しそうな表情をしていました。ヨシさんは本当に千束のことを思ってこれまでの行動をしていたんですね。それはあまりにも常軌を逸していて、かつ千束の望みと真逆のことであった故に拒絶されてしまいましたが、本心から千束の幸せを願っていたということがこのシーンでわかりました。とはいえ、これまでのことが許せるかというと別ですけどね。そのあとの、「狂わされたな、お前も、あの子に」というヨシさんの言葉は、いろいろな思いが込められていると思いますが、ミカはここまで千束に肩入れするつもりではなかった、ということでしょうか。また、お前も、と言っていることから、ヨシさんもここまで千束に執着するつもりではなかったのではないでしょうか。千束のことを自分の娘のように感じてしまい、千束を幸せにすることに固執しすぎてしまったのでしょう。その言葉を聞いたミカは、涙を流しながらヨシさんを撃つのでした。

 

千束の生き方への答え

 場面が戻って千束と真島の戦いですが、それまで友達のように話していた二人は、再び戦い始めます。千束は真島を倒すより、爆弾のスイッチを止めることを優先します。そこの隙を突かれ、真島に左肩を撃たれてしまいます。追い詰められた千束のもとに、たきながたどり着きました。真島がそれに気を取られた隙に、千束は真島もろともガラス張りの半球体の底に転がり落ちていきます。その際、ドクンという鼓動のような音がしたんですよね。千束の人工心臓は鼓動がないはずなのですが、確かに聞こえました。千束は追い込まれた状況で、諦めかけていたのではないでしょうか。しかし、たきなが来たことによって息を吹き返した、その表現として鼓動を入れたのだと思います。床のガラスはこれまでの戦いの衝撃でボロボロで、今にも崩れてしまいそうでした。そんな中千束は仰向けになりながら、淡々と真島に向けて発砲を繰り返します。その際、かなり発砲の反動を大きく表現していましたが、リコリスがリコイル(反動)を感じながら撃っているということで、タイトルの回収にもなっていたのではないでしょうか。その姿に、かつて手も足もでず恐怖を覚えた、旧電波塔での千束を思い出し、再び恐怖の表情を浮かべます。そして千束の最後の発砲で脳天を撃ち抜かれ、真島は延空木から落ちていきました。千束の勝利ですが、ガラスの床が完全に崩れ、千束も落下してしまいます。そこにたきなが駆け付け、ワイヤーを駆使して千束の救出に成功し、最終決戦は幕を閉じました。ちなみに爆弾のタイマーがゼロになっても、爆発はせず花火が上がりましたので、千束は悪態をついていましたね。

 このシーンは、これまでの集大成ともいえる戦闘で、因縁の戦いに終止符を打ったわけですが、それとは別の意味もあったと思っています。それこそが、千束がこれまで貫き通してきた、「命大事に」という生き方への答えだったと思います。どういうことかというと、たきなが千束を助けるために使ったワイヤーを発射する武器は、もともと第1話から千束が使っていたものですね(少し違うかもしれませんが)。そして作中を通して、この武器を使っているのは千束のほかにはたきなだけでした。なぜならこれは、敵を無力化する武器であって、殺す武器ではないからです。リコリスとしては、敵を殺すことが仕事であるので、銃を使えば済む話なんですよね。初期のたきなであれば、絶対に使わない武器なんです。実際にたきながこの武器を使い始めたのは第8話あたりからでしたね。全く使ったことがなかったので、少しずつ使い方を練習したのではないでしょうか。最後のほうは、千束より使っていた印象がありますね。旧電波塔での真島戦や、延空木での真島一派の残党戦でも使用していました。

 では、なぜたきなはこの武器を使うようになったのか。それは、千束の「命大事に」という生き方に共感をしたからでしょう。第4話の冒頭で「急所を狙うのが仕事だった」「でも、今は違うでしょ?」という会話を千束としています。これは第3話で、たきながDAに戻れず落ち込んでいるところに、千束が何度も繰り返すように思いを伝え、たきなの心を動かしたことによる変化と言えます。それまでのたきなは、相手を殺さないという選択肢はないと考えていました。命大事にというやり方は無理があると断言していたんですね。しかし千束の思いを受け、自身も命大事にを心がけていったことで、自然と使用する武器の選択肢に、ワイヤーの武器があがってきたのではないでしょうか。

 つまりですね、千束に心を動かされず、初期のたきながその場にいたとしたら、千束を助けることはできなかったということです。初期のたきなはワイヤーの武器なんて使いませんからね。あれがなければどうすることもできなかったでしょう。千束が生き方を変えず、ブレずに貫き通してきたからこそ、たきなの心を動かし、結果として千束を助けることになったと言えるのではないでしょうか。巡り巡ってというやつですね。このことに気づいたとき、千束の生き方は間違っていなかったと、ミカの選択は正しかったのだと確信しましたね。

 

まぁじまさぁ~んのその後

 延空木での決着からしばらくした後、DAは依然として500丁の銃と真島の所在をつかめずにいました。作中では、真島がばらまいたと思われる銃を持つ男性に声をかけるシーンがあったことから、真島は生きていることが判明しました。…この人本当に頑丈すぎませんか?ちょっと真島のこれまでのやられっぷりを振り返りたいと思います。

 

①地下鉄でリコリスに返り討ちにあい撃たれ、爆弾で駅を崩落させる。→撃たれたところは痛いけど余裕で生還する。

②第6話で千束をバンで追いかけ、身を乗り出しながら銃撃するも返り討ちにあい、車から投げ出される。→元気に千束を襲う。

③同じく第6話で逃げる千束たちをロケットランチャーで狙う真島の部下をクルミが邪魔したことで、狙いがそれて真島に直撃する。その後海へダイブする。→テンション爆上げ状態でロボ太の部屋に突入する。

④第12話の冒頭で千束に耳をつぶされ、非殺傷弾をこれでもかというほど撃たれる。→クリーナーを返り討ちにして延空木に向かう。

⑤第13話で千束に頭に非殺傷弾をぶち込まれまくった挙句、延空木からダイブする。→ミイラ男みたいになるも生還する。

 

……あれ?真島って本当に人間ですかね。真島の才能って耳の良さじゃなくて、体の頑丈さなんじゃないですか??

 真島は結局捕まりも殺されもしなかったですね。もし続編があれば再登場するのではないでしょうか。その時は千束の味方だったりして…

 

千束VSたきな??

 一方、喫茶リコリコは営業を再開していました。しかしそこに千束の姿はありません。千束は姿を消してしまったようですね。リコリコにはジンが来ていて、サイレントジンというあだ名のことをバカにしたり、注文をしたことを「しゃべった!」と言ってはしゃいだりしていました。あおっているクルミが可愛かったですね。

 そのころ、たきなは任務と称して宮古島に来ていました。そこでターゲットを発見して銃撃戦が始まります。しばらく撃ち合った後、お互いにワイヤーの武器を使用して身動きが取れなくなりました。そうです、その相手は千束でした。たきなはクルミから情報を得て、千束に会いに来たんですね。お互いに縛られてぴょんぴょん跳ねながら乳繰り合う二人は、久々の純粋なちさたきで最高でしたね。千束の生存を知ったフキは、嬉しそうに口元が緩んでいたのが印象的でしたね。やはり、フキは千束のことが大好きですよね。これはもう、疑いようがありませんね。

 

答え合わせ

 再開しお互いに聞きたいことを聞きあいました。たきなは、なぜ千束が消えたのか。その答えは、自分はもう長くないと思ったため、最後の安住の地を探す旅に出ていたようです。湿っぽいのは嫌だということですが、んー正直これはちょっとマイナスポイントですね。たきなとしては結果的に死なないということがわかっていたからいいとしても、少なからずショックだったのではないでしょうか。たきなは千束の寿命が残り2か月と知った時、DAには戻らず千束のそばに居続けようとしましたよね。延空木から生還できたのも、たきながいたからですよね。それに対して突然いなくなってしまうというのは、ちょっとどうかと思ってしまいます。千束なりにたきなたちのことを思ってのことなのでしょうが、ここだけは賛成することができませんでしたね。

 一方千束は、どうやって自分を見つけたのかをたきなに聞きます。ネットもカメラもない環境ですが、第1話で登場したさおりさんの撮影した写真に、千束が映り込んでいたんですね。さおりさん……今回ばかりはナイスですね。で、なぜ自分が生きているのかも問いただします。ミカがヨシさんのケースを持ってきて、それに人工心臓が入っていたから助かったのだと伝えました。で、人工心臓について、第12話について語った時に予想をしていましたね。人工心臓はヨシさんに移植されておらず、ケースに入っているのではないかと。最初に見たとき、予想は当たった!と思いました。ただ2回、3回と見直すと、んん?という感じがしています。まず、ミカがヨシさんを撃つ直前、「シンジは嘘を言わない」と言っています。また千束が「普通、入れないよね?」と言ったのに対して、たきなは「普通は」と、ちょっと強めに言っていましたね。まあ、たきなはミカとヨシさんの間に何があったかまでは知らないと思うので、単にヨシさんの頭がおかしいということを皮肉るために言ったのではないかと思いますが、こうして整理してみると、本当にヨシさんに移植されていて、ミカが引きずり出したと考えることもできてしまうんですね。クルミがミカと会話している中で、「お前が一番怖い」と言っていました。クルミは何があったのかを知っているのかもしれませんね。この辺りは想像するしかありませんが、ケースに入っていた説が正しいと信じたいですね。ところでヨシさんが千束に残した手紙を、ミカは隠してしまいましたね。確かにあの内容なら見せない方がいいと思いますが。ミカもたいがい親バカですね。

 

そして伝説のシーン再び

 ヨシさんが残した箱に入っていたアラン機関の証を、千束は海に投げ捨てました。ただ、たきなにめっちゃ可愛いと言われていたので惜しいと思っていたようですが、たきなは覚えていないと言います。照れ隠しな気もしますけどね。で、それに怒った?千束は、たきなを抱きかかえクルクル回り、海にダイブしました。このシーン、そうです。第3話の噴水前のあの伝説のシーンを彷彿とさせますよね。やはり制作の方たちも、あのシーンには思い入れがあるのでしょうね。まさかもう一度見られるとは思っていませんでしたので、めちゃくちゃ感動しました。これほど尊いシーンがあるでしょうか。そして、死ぬはずだったのに生きられることになった千束は何をすればいいかわからないようですが、たきなの「あきらめていたことから始めてみたらどうですか?」という言葉を聞いて、ハワイに行くことを決めたようです。たきなのことを「相棒」と呼んで駆け出していく千束と、それを追うたきなのシーンを持って、エンディングに突入しました。第1話から、たきなのことを相棒と呼んでいた千束ですが、今は本当の意味でも相棒になれたのではないでしょうか。

 

ハワイにて

 そしてエンディングの後、本当にハワイに行った千束たちリコリコメンバーは、そこで移動販売車での営業をしていました。リコリコメンバーはなんだかんだ千束に甘いですよね。ポニテたきながめちゃくちゃ可愛かったです。そして現地の依頼人からの依頼を聞くシーンで、物語は幕を閉じました。千束のアロハ姿が超セクシーでしたね。クルミに至ってはミズキも指摘していた通り、めっちゃ浮かれていましたね。これも可愛かったです。ハワイでもお助け稼業をしているようですね。実に千束らしいです。

 

続編について

 第12話について語った時、2期ではなく映画を希望すると書きましたね。その気持ちは今も変わっていません。消えた真島、残る500丁の銃、人々の心の片隅に残るリコリスの姿など、今作では完全な解決には至らなかった点がいくつかありますね。これは続編のフラグだと思います。で、理想は映画なんですが、正直2期でも全く問題ありません。今ですね、リコリコロスがとんでもないことになっています。日曜日はかなり忙しくて、あまり考えている余裕がなかったのですが、夜、家に帰ってきて、急に来ました。今も来てます。ヤバいです。生きる活力が急速に失われています。

 続編があるとしたら、リコリコの日常回をもっと見たかったですね。ちさたきのイチャイチャももちろんなんですが、ミズキやクルミとの絡みももっと見たかったです。戦闘シーンについては、千束とたきなの息の合ったコンビネーションを見たいですね。あと、千束と真島の共闘も見たいです。考え方に決定的な違いはあれど、相性はいいと思うんですよね。天才同士の共闘ってなんか熱いじゃないですか。

 小説も2巻、3巻と発刊してほしいですね。欲を言えば、千束やたきな視点の話をたくさん書いてほしいです。この二人の絡み、日常の姿をもっと見たいんです。2月にイベントをやるようなので、そこで続編の発表などがあるのではないでしょうか。今から待ち遠しいですね。

 

まとめ

 というわけで、最終回について語りました。これまで見たすべての作品の中で、文句なしの最高の作品でした。ちなみに推しキャラランキングの1位(殿堂入り)にたきなが入りました。冴えカノの加藤恵、五等分の花嫁の中野二乃に次ぎ3人目です。千束は惜しいところですが、4位(殿堂入り抜きなら1位)といった感じですね。この作品の見どころの一つは、たきなの成長にありましたからね。本当に魅力的だと思います。しばらくはリコリコロスに苦しむことになると思いますが、これから最終回の名言・名シーンをまとめたり、全体を通して、いくつか語りたいと思っていますので、そちらもぜひ見てもらえると嬉しいです。

 最後に、この素晴らしい作品に出会え、リアルタイムで完走できた幸せに感謝をしつつ締めたいと思います。ありがとう!リコリス・リコイル!!

 

おしまい