言いたいことを言いたいだけ

アニメ、漫画、ラノベなどの感想をつらつらと語っていきます。昔の作品も取り上げます。

60回目『ぼっち・ざ・ろっく!(総集編・後編)』

どうも、シオンです。

 

 思ったより多くなってしまった総集編も今回がラストになります。やり残しがないように最後まで語りつくしたいですね。内容としては好きな日常回ランキング、名言集、ED、劇中曲の感想を書いていきたいと思います。では、どうぞ。

 

 

好きな日常回ランキング

 

 ライブ回については前編で語りましたが、今回は日常回をランキングにしてみました。ぼっち・ざ・ろっく!といえばライブ回の素晴らしさはもちろんですが、それを支える日常回にも魅力が満載でしたよね。その中で特に好きな回を5つ挙げていこうと思います。

 

5位

6話「八景」

 5位はぼっちちゃんときくりの出会いを描いた6話ですね。チケットノルマに絶望しているぼっちちゃんの前に突如として現れた酔っぱらいが、ぼっちちゃんに大きな影響を与えることになるとは…。人生とは何があるかわかりませんね。

 

 僕はきくりが結構好きで、普段はクズキャラなのに音楽のことになるとずば抜けたセンスと観察眼を持っていますよね。初対面のぼっちちゃんの弱点をすぐに見抜き的確なアドバイスをして、ぼっちちゃんの成長をアシストしていました。また初めての曲を完璧に演奏するテクニックも持っており、バンドマンの先輩としての貫禄を見せつけていましたね。あとは開眼したきくりが超かっこよかったです。

 

 ぼっちちゃんがチケットを売るための涙ぐましい努力や、きくり、そしてファン1号2号さんとの出会いが最高で、これからのライブシーンに期待が高まりましたね。

 

4位

1話「転がるぼっち」

 4位は記念すべき1話です。ぼっちちゃんが結束バンドと出会い、助っ人でライブをした回ですが、ぼっちちゃんというキャラがどういうキャラなのかが1話にしてとてもよく伝わってきたのを覚えています。そして結構なシンパシーも覚えましたね。

 

 1話の何が良かったかというと、ぼっちちゃんが全く活躍しなかったところですね。ギターヒーローとしてネットではかなり評価されているぼっちちゃんですが、その性格から複数人での演奏ができないという致命的な欠点を抱えており、虹夏にドヘタとまで言わせたのには驚きましたね。

 

 実際にライブを始めたときにはまさかの完熟マンゴーの段ボールの中で演奏をするというあり得ない状況に、まったくヒーローらしからぬ演奏を披露するぼっちちゃんでしたが、自分でもこれまでで一番みじめと評するほどには残念な感じでしたね。

 

 普通のアニメって、1話では大体主人公が無双するか、才能の片りんみたいなものを見せることが多いじゃないですか。何かしらかっこよく描かれますよね。でもこの作品はそうではありませんでした。ひたすらぼっちちゃんを情けなく描いている感じがしましたね。もちろん、少しずつ成長はしていましたが。

 

 この溜めに溜めたふり幅が、5話の神ライブにつながったのだと思います。

 

 ありそうでなかった構成が印象的な1話がランクインです。

 

3位

4話「ジャンピングガール(ズ)」

 3位は喜多ちゃんが加入して4人になった結束バンドがアー写を撮りに行くのと、ぼっちちゃんが作詞をする4話ですね。

 

 アー写のシーンではぼっちちゃんがよさそうな壁を見つけたと、クオリティの高いパントマイムを披露するシーンが好きでしたね。あとリョウが言うようにOPでジャンプするアニメは神アニメ、つまりジャンプするバンドは神バンドというのはその通りになりましたね。本当に神バンドになりました。

 

 4人が仲良くジャンプする写真は大変尊いものがありましたね。ぼっちちゃんが部屋中に貼ってしまうのも仕方がないような気がします。

 

 後半の作詞のシーンではリョウがぼっちちゃんに素晴らしい名言でアドバイスをしていましたよね。それがあったからこそ、数々の名曲を作ることになりましたからね。ある意味、ここが一つの分岐点だったような気がしますね。

 

 喜多ちゃんが加わり、バンドの更なる華が生まれ、新たな笑いも生まれるようになった回でしたね。

 

2位

9話「江ノ島エスカー」

 2位は夏休み最終日を描いた9話ですね。夏休みが終わりを迎え、ぼっちちゃんの精神が崩壊寸前まで追い込まれていたことに誰も気づいていなかったところから始まり、最終日に江ノ島で思い出を作ろうということになりましたね。

 

 前回の8話が神ライブ回で、ぼっちちゃんが大活躍した回だったので、そこからここまでの落差を出せるのかと驚きましたね。ギャグ回としては1番面白かったのではないでしょうか。

 

 最初の限界を迎えたぼっちちゃんの数々の奇行から始まり、喜多ちゃんに担がれながら江ノ島にたどり着いたと思ったらリアルパリピに遭遇して爆散していましたね。そのあともトンビに襲われヤムチャになってしまったり、リョウになんだかんだたかられたりと、散々な目にあうぼっちちゃんでした。

 

 しかし、帰りの電車のシーンは非常に尊いものがあって、ぼっちちゃんと喜多ちゃんの会話が最高でした。特にぼっちちゃんが喜多ちゃんにお礼を言うシーンは普通に美少女で、心があらわれるような気がしましたね。

 

 ギャグと尊さを兼ね備えた素晴らしい回だったと思います。

 

1位

11話「十二進法の夕景

 そして1位は、文化祭1日目を描いた11話です。ぼっちちゃんたちの文化祭に虹夏とリョウが遊びに来たところから始まりますね。

 

 ぼっちちゃんはメイド服姿に耐えられず逃亡してしまいましたが、ぼっちちゃん博士である喜多ちゃんによって見つけられてしまいました。しかし4人で回る文化祭は意外と楽しいと、新しい楽しみを知ったぼっちちゃんでしたね。

 

 何より良かったのが、やはり結束バンド全員がメイド服に着替えたことでしょう。特に喜多ちゃんの可愛さは別格で、あり得ないほどに似合っていましたね。ぼっちちゃんもメイド服は似合っていましたが、おいしくなる呪文がもはや呪詛で、なんかオムライスにへばりついているなど残念なところが多かったですね。

 

 そして文化祭ライブに向けた最終練習の時の、喜多ちゃんからぼっちちゃんへの熱視線、そして「後藤さんは本当はすごく…」と言葉を濁したこのシーンが最終回につながっているのが最高でしたね。

 

 喜多ちゃんの可愛さ、最終回へ向けた大きな助走が描かれており、日常回としては最高の出来だったのではないでしょうか。

 

4人の名言集

 ぼっち・ざ・ろっく!ではリコリコのように毎回名言集を書いたりはしませんでしたが、やはり感動する名言はあるんですよね。ここでは、特に好きな名言を各キャラ1つずつ書いていきたいと思います。

 

後藤ひとり(ぼっちちゃん)

「虹夏ちゃんの本当の夢もかなえてあげたい」

「こんなオーディションなんかで落ちるわけにはいかない!」

「このまま、バンド終わらせたくない!!」

(5話)

 

 ぼっちちゃんといえば、やはりこの名言でしょう。ぼっちちゃんがオーディションで覚醒する直前の独白ですね。これまでぼっちちゃんは、自分がちやほやされたいからバンドを組みたいと思っていました。しかしこの時点で、4人でちやほやされたいと思うようになっていましたね。

 

 ここで一つ大きな成長だと思うんですが、オーディションの前日に虹夏に聞いた本当の夢がここで出てくるのがいいですよね。しかもその詳細は語られなかったというのがまたいいんですよ。虹夏の本当の夢の内容はわからないけど、虹夏の夢なら叶えたい。そう思えるほどに、虹夏のことを大切に思っているということが伝わってくるんですよね。

 

 初めて見たぼっちちゃんの超かっこいい姿と、かっこいい想いが本当に最高でした。

 

伊地知虹夏

「とんでもなくヤバい状況をいつも壊してくれたのが、ぼっちちゃんだったよね!」

「今日のぼっちちゃん、わたしには本当にヒーローに見えたよ!」

(8話)

 

 虹夏は8話の後半にいくつもの名言を出していました。完璧なタイトル回収もあったんですが、僕としてはこっちのほうが好きだったりします。

 

 何が好きかというと、虹夏はぼっちちゃんの正体がギターヒーローと知ったうえで、ぼっちちゃん自身を必要としてくれているというところなんですよね。そしてぼっちちゃんを認めてくれている、それがすごく伝わってくるのが胸熱なんです。

 

 何度も書いていますが、ぼっちちゃんは虹夏がいたからこそ、ここまでバンドを続けられていると思います。そんな虹夏からこんな言葉を投げかけられて嬉しくないはずがないですよね。結束バンドのこれからに大きな希望を感じることができた名言だったと思います。

 

山田リョウ

「バラバラな個性が集まって、一つの音楽になって、それが結束バンドの色になるんだから」

(4話)

 

 リョウと言えばこれでしょう。作詞に迷いまくっているぼっちちゃんに道を照らした一言ですね。リョウは別のバンドに所属していて、徐々に売れ線に走ってしまったことで辞めてしまったという過去があります。個性をなくしたら死んだのと同じと、かなり強い言葉を使っているのが印象的でしたね。それだけ結束バンドのことを大切に思っているんだと思います。

 

 それにしてもいい名言ですよね。結束バンドは個性の塊のようなメンバーが集まっていて、普段はバラバラで虹夏が「結束してよー」と嘆くほどでした。しかし、最終回のライブの時など、肝心な時にはとんでもない結束を見せています。

 

 その根幹にはやりたい音楽をやっていること、結束バンドの色を存分に出せていることがあるのではないでしょうか。まさにリョウがやりたかったことですよね。

 

 結束バンドの曲に大きな影響を与えた、作中でも屈指の名言だったと思います。

 

喜多郁代

「皆に見せてよ…!本当は後藤さんは、すごくかっこいいんだってことを!」

(12話)

 

 最終回で、喜多ちゃんがぼっちちゃんに絶対の信頼を寄せていることがわかる一言ですね。絶体絶命のピンチを自身のアドリブでつなぎつつ、ぼっちちゃんが復活することを信じ切っているのが最高でした。

 

 喜多ちゃんとしては、ぼっちちゃんのすごさを皆に知ってほしいと思って勝手に文化祭ライブに申し込んだわけで、それほどまでにぼっちちゃんに惚れ込んでいるんですよね。それは8話のライブで明確になった想いだとは思いますが、初めてあったときにも、ぼっちちゃんの演奏に惹かれている描写がありましたね。

 

 まあ、この最終回のシーンはこれまで散々語ったので、これ以上書くことはあまりないんですが、この二人の関係は今後も注目していきたいですね。非常に尊いです。最高です。

 

ED、劇中曲の感想を少し

 これで最後ですが、最終回までにOP、EDが4曲、劇中曲が4曲と9曲も流れた今作ですが、その感想を少しずつ書いていきたいと思います。ただ、以前「青春コンプレックス」「Distortion!!」「カラカラ」「ギターと孤独と蒼い惑星」は語っているので、それ以降の曲を語りたいと思います。またカバー曲の「転がる岩、君に朝が降る」も今回は対象外にします。

 

※以前の曲の感想はこちら

 

shionbook.hatenablog.com

 

「あのバンド」(8話劇中曲)

 この曲は超かっこいい曲ですよね。ぼっちちゃんの書く曲なので暗い歌詞ではあるんですが、なぜか突き刺さる…。そんな曲ですね。

 

 特に好きなところは、サビの少し手前の「背中を押すなよ」のところですね。アニメのライブシーンでは、ここでぼっちちゃんにライトが当たり、後光がさしているようでした。この後の歌詞にも「後光」というワードが出てくるので、狙っていたのではないかと思います。

 

 あとは2番のAメロのラスト「間違いばかりみたい」と来たところで、いきなりサビの「目を閉じる」に行くところが最高にかっこいいです。いきなりテンポが加速しており、止まらない勢いを感じますね。

 

「なにが悪い」(ED3)

 待望の虹夏ボーカルの曲です。これはね、虹夏の番外編を呼んだ時に流れてきた曲なので、聞くだけで本当に泣きそうになるんですよね。皆が楽しそうに踊っているムービーがまず最高で、これに虹夏の天使のような歌声が重なることでとんでもない尊さを生んでいます。

 

 特に好きなところは、サビ後半の「惨めな夜もバカ笑いも あのね、その後が言えなかった日も」のところですね。歌詞の内容ももちろんですが、リズムが最高なんですね。

 

 あと、巷では喜多ちゃんが中指を立てているなんて風評被害も流れているようですが、そんなことは断じてないということをここに付け加えておきます。僕の推しキャラはそんなことしないんです。

 

「忘れてやらない」(12話劇中曲)

 文化祭ライブの1曲目ですね。これまでの曲と少し違っていて、喜多ちゃんの可愛い声が特徴の曲ですね。

 

 特に好きなのはサビの後半の「絶対忘れてやらないよ いつか死ぬまで何回だって こんなこともあったって 笑ってやんのさ」というところですね。特に「何回だって」というところの歌い方がかっこよくて、力強い感じがして好きです。

 

 あとは2番のサビの後半の「運命や奇跡なんてものは きっと僕にはもったいないや」というところが好きですね。ぼっちちゃんはこう書いていますが、実際にはどうでしょうか。運命で奇跡があったからこそ、ぼっちちゃんは結束バンドに出会ったんだと思いますね。喜多ちゃんがトンずらこくというウルトラCから始まった、運命に導かれた奇跡のような出会いだったと思います。

 

「星座になれたら」(12話劇中曲)

 文化祭ライブの2曲目ですね。ライブ映像ではぼっちちゃんのピンチが印象的でしたが、曲自体もめちゃくちゃいいんですよね。

 

 特に好きなところはサビ直前の「いいな 君はみんなから愛されて 「いいや 僕は ずっと一人きりさ」」というところですね。これはもうぼっちちゃんが喜多ちゃんへの憧れを書いているとしか思えないですよね。二人ともお互いに自分の持っていないところに憧れている感じがするので、それがよく表れていると思います。

 

 あとは2番のサビの手前で「月が綺麗で 泣きそうになるのは いつの日にか 別れが来るから」というところですね。何か不吉な歌詞ではありますが、喜多ちゃんの声でこれを聞くとなんか泣きそうになりますね。

 

 これは完全に僕の妄想なんですが、ここは喜多ちゃんからぼっちちゃんへの想いを表しているような気がします。今のままではあまりにも実力差がありすぎて、いつか別れの日が来てしまうかもしれない。そんな不安を歌っているのではないでしょうか。

 

 最後に一番好きなところはラストのサビの手前で「遥か彼方 僕らは出会ってしまった カルマだから 何度も出会ってしまうよ 雪の隙間で」のところですね。

 

 ここは歌詞やリズム、歌い方など、すべてが最高だと思います。まさに運命だったと言いたいのではないでしょうか。本当に好きなフレーズですね。

 

 現時点では、この曲が一番好きです。まあ、全部の曲が最高なんですけどね。

 

まとめ

 というわけで色々と書いていきましたが、大体語りたいところは語れたと思います。それにしても本当にここまでハマるとは思いませんでしたね。注文していたアルバムやBDが届いたので、それも楽しみたいと思います。

 

 何度でも言いますが、本当に素晴らしい作品でした。今期はぼっち・ざ・ろっく!とスパイファミリー、再開した異世界おじさんしか見ていなかったにも関わらず、すごい満足感を感じています。最高の作品を見ていると、日常も色づきますよね。

 

 これで終わってしまうのはさみしいですが、間違いなく2期はあると思いますし、原作もまだ続いているので、これからも楽しみたいと思います。

 

 ぼっち・ざ・ろっく!のこれからの発展を祈りながら締めたいと思います。最高の作品をありがとうございました!!

 

おしまい