言いたいことを言いたいだけ

アニメ、漫画、ラノベなどの感想をつらつらと語っていきます。昔の作品も取り上げます。

70回目『スパイ教室(3話)』

どうも、シオンです。

 

 前回、大分辛口評価をしてしまったこの作品ですが、3話を見た感想を率直に言わせてもらうと…。

 

 よかったです。でも、同じくらいもったいないと感じました。

 

 今回も少し辛口になるかもしれません。それでは語ります。

 

師匠の師匠VS弟子の弟子

 前回、怒涛の勢いで不可能任務に挑むことになったクラウスと灯メンバーは、いよいよ作戦を決行します。敵地に潜入した灯メンバーの前に立ちはだかったのはクラウスの師であるギースでした。ギースは焔が壊滅した時の任務で死んだと思われていましたが、実は生きていたようです。まあ、死んだと思われていたことを今回知ったんですけどね。1話の冒頭に出てきたので、てっきり生きているのかと思ってました。

 

 さて、戦闘に入る7人とギースですが、このシーンはなかなか良かったと思います。しっかりとギースが格の違いを見せていくのかと思いきや、真の狙いはギースを油断させることだったなど、裏の裏をかくような展開が続きましたし、秘密兵器である8人目のメンバーのエルナにより、ギースに一撃喰らわせることに成功します。

 

 今回の戦闘で少しずつ7人の得意分野が見え始めましたね。グレーテは変装を得意としているようで、ジビアは一番の力持ちのようです。ティアはハニートラップを得意としていて、ギースにもそれっぽいことをしていました。結局、どれもギースには通用していませんでしたけどね。

 

 それでも、8人の死力のおかげでギースの動きを鈍らせることに成功したことで、駆け付けたクラウスによって、ギースを倒すことに成功します。クラウスはこれまでギースに一度も勝ったことがなかったようで、その差を弟子のおかげで埋めることができた、というのは、王道ながらも熱い展開ではありますね。

 

 ギースを倒したクラウスは、なぜギースが裏切ったのかを問いただしますが、答えを聞く前に口封じをされてしまいます。謎は残ったままですが、目的だった生物兵器のサンプルを奪うことに成功しました。無事、不可能任務を達成したクラウスと灯メンバーは、全員、陽炎パレスに帰還することができたのでした。

 

 不可能任務を無事に達成したことで、灯は解散になるかと思いきや、8人の結束は強く、灯の存続を求めます。それに応えるように、クラウスも授業の継続を宣言するのでした。

 

本当にもったいない

 さて、3話を見て最初に思ったこと、それは…。

 

 これが最終回でよかったんじゃね?ということです。

 

 もちろん原作がある作品なので、そういうわけにいかないのはわかります。おそらく、原作の山場を最終回付近に持っていきたいんだろうなとは思っています。ただですね、ちょっとあまりにも置いてきぼり感がすごいです。

 

 落ちこぼれの灯メンバーをクラウスが鍛える。一人1話ないし、二人で1話くらいのペースでその才能を見せつつ、更なる成長を遂げる。2話時点でリリィを除いて残り6人とすると、大体6話くらいまでは修行編でよかったと思います。

 

 で、いよいよ不可能任務に挑むための事前調査で1話、乗り込んでから最初のピンチ、それを修行の成果で乗り越えるので1話を使います。そこからそれぞれの才能をいかんなく発揮して攻略していくのに2話程度、そこから師匠の師匠であるギースの登場に驚く7人、ついに明かされるクラウスの過去、絶体絶命のピンチにそれでも立ち上がる7人、で、今回の3話のような感じになる。

 

 …という感じかな~なんて、見る前は思ってたんですよ。それが、修行編は2話のAパートで終わり、不可能任務もまさかの1話で終了しました。これが…不可能…任務…?と思わずにはいられない程度には、迫力がありませんでした。

 

 もっと丁寧に描いてもらえれば、間違いなくもっと高い評価になったと思いますので、もったいなくて仕方がありません。

 

 あるいは、これがリコリコのようなオリジナルアニメだったら、そういった形になっていたかもしれませんね。残念です。

 

メンバーがいまだにわからない…

 修行編が短かった弊害は他にもあって、今回の一番の見せ場であった8人目のメンバーであるエルナの登場についてです。確かに、リリィは7人じゃなきゃ気持ち悪いとか、虹のようだなどと言って、やたら7人であることを強調していました。これはエルナの存在を悟られないためのブラフだったんだと思います。

 

 ただですね、こちとら展開が早すぎて、8人目のメンバーどころか既存の7人のメンバーさえよくわかってないんですよ。名前もリリィ以外よくわからないですし、ギースの盗聴器を逆手にとって7人しかいないように見せかけていたんだ(ドヤァ)と言われても、そもそもそこを見せてもらえてないので、お…おう…そうか…くらいの反応しかできません。

 

 ストーリーを進めることも、山場までもっていくことも大切だと思います。ただ、僕としては何よりもキャラが一番重要だと思っていて、そのキャラのバックボーンが見えないまま話を進められても、感動もなにもありません。今回不可能任務を達成したことは喜ぶべきことなのでしょうが、あまりにもキャラのことがわからな過ぎて、そんな感情も特にありませんでした。

 

キャラについて

 今作の推しキャラとしては、やはりリリィですね。ただ、その理由としては可愛いから、大きいから、それだけです。例えば内面が好きだとか、過去を乗り越えた強さが好きだとか、そういうのはないです。だって知らないから。これは結構致命的ですね。まだ3話だからいいじゃん…という声が聞こえてきそうですが、逆に言えばもう3話です。3話でよくわからないキャラの、外面以外何を好きになれるのでしょうか。

 

 例えばリコリコのたきな、ぼざろの喜多ちゃんなどは、3話でも十分に魅力的に映りました(喜多ちゃんに至っては本格登場は3話からなのに)。そういう魅力的なキャラがあって初めてストーリーが映えるというものです。少なくとも僕はそう考えています。

 

 唯一気になることと言えば、サブタイトルが「花園」だったので、ここまではリリィに焦点を当てて、次回からは別のキャラが…という感じなのかなということです。とはいえ、それは不可能任務の前にやることでは?と思ってしまいますけどね。

 

まとめ

 気がついたらかなり辛口になってしまいました。この作品、もはや評価を見たりもしていないんですが、世間的にはどういう評価なんでしょうか。原作を読んでいるとまた違うんですかね。僕としてはキャラデザがここまでいいのに、キャラを置いていくという非常に残念な作品に映ってしまいます。正直、リリィがここまで可愛くなければ、視聴断念も考えていましたね。

 

 次回から新章に突入すると思いますが、そこではしっかりとキャラを描いてほしいです。僕としてもリリィは見続けたいので、見続けるだけの内容にしてもらうことを切に願っています。

 

 最後に、スパイ教室ファンの方には本当に申し訳ないと思います。こんな辛口評価をしたいわけではなかったのですが、期待していた作品だったので、それだけ落差が大きかったんです。勘弁してください。というわけで、この辺で。

 

おしまい