言いたいことを言いたいだけ

アニメ、漫画、ラノベなどの感想をつらつらと語っていきます。昔の作品も取り上げます。

73回目『お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件(3話)』

どうも、シオンです。

 

 天使様の3話を見ました。これまで甘いだの、ブラックコーヒーだの言ってきただけのこの作品ですが、僕はこの作品の大ファンなんですね。原作もがっつり読んでますし、アニメ化も実はめちゃくちゃ楽しみにしていました。

 

 今回は天使様にここまでハマっている理由に、アニメ3話を見て改めて気づいたので、感想を交えてその辺を語れればと思います。では、どうぞ。

 

 

最強の主人公、藤宮周の存在

 これまで何度か語っているので、今更感がすごいですが、3話を見ているとやはりここが大きいと改めて実感しました。周は自己評価がかなり低く、基本的にあまり他者に興味を持たない性格なんですね。ただ、一度懐に入れた人のことは徹底的に大切にするという良さを持っていて、最初はかなりそっけなかった真昼にも、3話時点ではかなり信頼を置くようになってきたと思います。

 

 真昼はこれまで、学校で特定の人と深いかかわりを持つことはありませんでした。ちょっとしたことですぐに好意を向けられてしまうし、両親のこともあり、やや人間不信気味なところがあるからでしょう。この両親のことは今後語られると思いますので、あまり深くは書きませんが、とにかく、長い時間をかけて天使様と呼ばれる今の真昼がつくられてしまったということですね。

 

 容姿端麗、成績優秀、スポーツ万能、完璧な天使様…。ただ、なんの努力もせずに完璧でいられる人なんているでしょうか。事実、真昼は美容に気を付けており、勉強もかかさず、多分運動も適度に行っています。普段の姿からは見えない努力をしているからこそ、完璧と呼ばれるほどの隙が無い存在になっているんです。

 

 ただ、周囲も真昼自身も、それを当たり前と思ってしまっていることが、非常につらいところです。天使様なら1位でも当たり前、できて当然、そう思われていることも、それを受け入れていることも、実はかなり不幸なことだと感じてしまいます。

 

 しかし、それを周は見逃さないんですね。真昼が1位を取るのは当たり前じゃない。しっかりとした努力に裏付けられているんだと思うことができ、お祝いをしてあげることができるんです。それを天然ではなく、しっかりと考えて実行に移すところがいいんですね。たまたまではなく、ちゃんと真昼のことを考えて、真昼自身も気づいていない本心を見つけることができるのが、この藤宮周という主人公なんです。

 

 そういう場面は他にもあって、真昼が名前を呼ばれたことが極端に少ないこと、両親にさえ呼ばれた記憶がないことから、すぐに真昼の本心を見抜き、名前で呼んであげるんですね。真昼も驚きながらも嫌な表情は一切せずに、外では言わないでねと、ちょっと特別感を感じているようでした。これ、完璧な天使様では絶対にありえなくて、少しずつ周の前でだけは、その仮面が外れかけている証拠なんですね。

 

 僕が、周に対する評価が非常に高いのがこういうところです。真昼はこれまでずっと手を伸ばし続けて、それでも届かないからと諦めてしまっていた、本当に欲しかったものを、周はちゃんと見つけてあげるんです。それは名前を呼ばれることであり、家の合い鍵を渡してもらうという信頼であり、頑張ったことを褒めてもらうこと、なんですね。

 

 すべてを持っていると思われていた天使様は、こんな当たり前の幸せを知りませんでした。だからこそ、それに唯一気づいた周のことを真昼が好きになるのは、偶然でも、奇跡でも、運命でもなく、必然だと思います。

 

 だからこそ納得できるんです。そしてこの二人が織りなすどうしようもないほどに甘い、それでいて幸せな日常を見続けたいと思うし、応援したくなるんですね。

 

 あとこれは蛇足ですが、動いている千歳が超かわいいです。原作では挿絵とかも少ないので、ショートカット好きとしてはたまらないですね。

 

原作8巻を途中まで読んで

 ちょっとアニメからはそれてしまうんですが、今原作8巻を途中まで読んでいます。大ファンだという割には遅くね…?という声が聞こえてきそうですが、これには理由があります。

 

 まあ、7巻のラストで予想はできていたんですが…。

 

 冒頭からとんでもないことになっており、なかなか読み進めることができませんでした。こいつらさぁ…本当にさぁ…。そんな感じで1ページ読み進めるごとにゴロゴロしたり発狂したりと、とてもまともな精神では読めませんでした。

 

 何なんでしょうね…。もっと直接的なことをしている作品もある中で、この破壊力…。ここを見ているからこそ、アニメはまだまだ序の口だと感じてしまうんですね。これ、いつか映像化されたら大変なことになるんじゃないですかね…。

 

まとめ

 というわけで、3話の感想というより、周の感想になってしまいました。なんか1話の記事を書いた時もこんな感じでしたね…。すみません。でも、本当に周はいい主人公だと思います。あと今回の終わり方、めっちゃ好きですね。今後も原作、アニメともに楽しみたいと思います。では、この辺で。

 

おしまい