言いたいことを言いたいだけ

アニメ、漫画、ラノベなどの感想をつらつらと語っていきます。昔の作品も取り上げます。

33回目『リコリス・リコイル(第12話)』

どうも、シオンです。

 あと1話になってしまった…。と悲しんでいる暇もないほどの展開ですね。前回の神ラストから始まった第12話ですが、最終回目前と言うだけあって色々と決着がつき始めました。そして、僕の涙腺がいよいよ崩壊しましたので、その辺も含めて語りたいと思います。

 

千束、たきな VS 真島

 まず冒頭のシーンですが、前回たきなが愛の力でシャッターをぶち破り、千束の危機に駆け付けたことで形勢は逆転しました。しかし真島も暗闇に身を隠し、死角からの攻撃で千束とたきなを迎え撃ちます。ここで千束の機転により、真島の耳元で銃を撃ち、真島の聴覚を奪いました。相手の長所を逆に利用することで隙を作るあたり、千束は戦いなれてますよね。それによって動きを封じられた真島に、千束は容赦なく非殺傷弾を撃ち込みます。かなり打ち込んだので、さすがに真島もダウンしました。最後にはたきなが拘束し、旧電波塔での決着は千束とたきなに軍配が上がりました。

 

ヨシさんの狂気

たきな切れる

 真島を倒した千束はヨシさんを見つけ、無事を確認して安堵します。しかしヨシさんは、真島を殺さなかった千束を責めました。千束は殺しをすることで世界に貢献することこそ幸せだと信じて疑っていないようですね。千束が人を助けたいと訴えるのに対して、「そんなことのために死にかけの人形のゼンマイをまいたわけじゃない」と答えるヨシさん、本当にクズですね。千束から銃を取り上げ、実弾の入ったマガジンを装填し千束に向けて発砲します。当然千束はよけてしまう訳ですが、ここでとうとうたきながブチ切れます。と言うよりヨシさんが人形発言したときから、とんでもない表情で切れてました。ヨシさんに向けて発砲し、ヨシさんのこれまでの企てを暴いていきます。「お前」を連呼するたきな、マジで怖いっす…。千束を人形呼ばわりされ、これまでの企てもあり尋常ではないほど怒っているのを、何とか抑えている感じがものすごく伝わってきます。これは声優の若山さんの演技が本当にすごい。いや、もはや演技と言うのさえ失礼な気がしますね。リコリス・リコイルは心理描写をいわゆる「心の声」で表現することが一切なく、表情やこういった声色の変化で表現するんですが、ここはその最たるシーンだったと思います。

 

絶望

 しかしヨシさんは、そんなたきなに余裕の笑みを見せながら、とんでもない爆弾発言をします。ヨシさんが持っているケースの中にあると思われていた人工心臓ですが、なんとヨシさん自身に移植をしているというのです。そして助かりたいなら自分を殺して手に入れろと言うのです。ここまで来ると本当に異常ですよね。なぜここまで千束にこだわるのか。と言うより、前から疑問だったんですが、なぜ殺しにこだわるんでしょうね。例えば千束の人工心臓を開発した研究者のように、誰かを助ける才能にもアラン機関は支援をしています。ヨシさんが千束の殺しの才能を見込んだのは間違いないんですが、今の千束も十分世界に貢献していると思うんですがね。そして、同じアランチルドレンである真島を利用してまで千束に殺しをさせようとする。うーん、ちょっとヨシさんの考えていることがわかりませんね。まあ、もともとわからないんですけどね。ヨシさんにとって、やはり千束は特別なんでしょうか。たきなも狂ってるとつぶやいてドン引きします。

 

千束の叫び

 そしてヨシさんに向けて発砲するたきなを、千束は抑え込みます。それを見て笑うヨシさん、どうかしてますね。その後乱入してきた姫蒲に、たきなは旧電波塔の外に放り出されてしまいます。それを千束も追い、間一髪で助けますが、ヨシさんが発砲し追い詰められます。千束は弾道を読めてしまうため、次に撃つ弾は確実にたきなに当たるとわかってしまったのでしょう。それを防ぐために、とうとう千束はヨシさんを実弾で撃ってしまいます。そのことがショックで、千束はこれまで一度も出したことのない悲痛な叫び声をあげます。ここもやばかったです。信じられないほど動揺する千束ですが、たきなに促され、なんとかヨシさんのところに駆け付けます。さすがと言うべきか、ヨシさんの急所を外して撃ったため、命に別状はないようでした。それでもなお、自分を殺させようとするヨシさんを平手打ちし、命を大事にしない奴は嫌いだと叫びます。そして、決別の証としてアラン機関のペンダントをヨシさんに返しました。

 

たきなの叫び

 たきなも無事に戻ってきましたが、一足先に戻った姫蒲とヨシさんが引き上げようとするのを見て、銃を乱射します。焦っているせいか、射撃精度抜群であるはずのたきながなかなか命中させられません。たきなに殺しをさせないために、千束はたきなを抑えますが、たきなも鬼の形相で二人を撃ちます。「心臓が逃げる!!」と大声で叫びながら、千束が静止するのも構わず撃ちまくりますが、弾切れしてしまい、ヨシさんを仕留めることはできませんでした。ヨシさんは千束を人形と言いましたが、たきなももはやヨシさんを人として見ておらず、千束を救うための心臓と認識しているようですね。たきなの悲痛な叫び、そして「いやだ、千束が死ぬのはいやだ…」と力なくうなだれます。それに対して千束は「ありがとう」と返しますが、この時の声が震えていたのがまたつらいですね。たきなにこんなにも思ってもらえて、千束も嬉しいんだと思います。思わず泣いてしまいそうになるくらいに。ただ千束自身は、ヨシさんを殺してまで生きたくないと、死ぬことを受け入れてます。まあ、千束ならそういうかもしれませんが、それでも自分の命を優先してほしいと思ってしますのは僕だけではないでしょう。

 

泣いちゃった

 この場面でとうとう僕の涙腺は崩壊しました。たきなの悲痛な叫びが、あと一歩のところで千束を救えたのにという悔しさが、これまで言えなかった千束が死ぬのはいやだという本心が出てしまったことが、画面を超えて、なんなら次元を超えてこちらに伝わってきました。いやあ、泣いたのなんていつぶりでしょうね。さすがに号泣したわけではありませんが、そもそも泣いたこと自体久しぶりですし、ましてやアニメを見て泣いたのは初めてですね。ガチで初めてです。

 

リコリスの処分命令

 その後ヘリコプターで迎えに来たミズキとクルミですが、DA本部は延空木にいるフキ達リコリスを処分するつもりで、それを助けてほしいと依頼があったと千束たちに話します。これは楠木司令からの依頼のようですね。本部に直接的な抵抗ができないため、千束たちに頼らざるを得なかったのでしょう。本部は世間に存在を知られてしまったリコリスを処分するために、リリベル(男性版リコリス)を投入します。これはマジでピンチですね。千束が「フキ達がやばい」と言うくらいには、やばい状況のようです。

 一方待機を命じられているフキ達ですが、かつてたきなに殴られた左ほほをさすった後、独断で制御室の奪還を目指します。これまでのフキなら絶対にありえない判断ですね。手柄をあげたいサクラ、たきなの代わりになると意気込むエリカも一緒に行きます。エリカはフキとサクラを助ける値千金の仕事をしました。で、サクラはファーストになりたいと言っていますが、正直器じゃないですよね。

 

これぞ天下のウォールナット

 リコリスの存在が明るみになり、リリベルの危機が迫っている中、クルミが延空木をシャッターを操り、妨害をして時間を稼ぎます。クルミは千束たちにUSBメモリを渡しており、それを制御室のコンピュータに挿すよう指示します。ラジアータが機能していないことで、偽装は不可能とたきなは心配しますが、クルミラジアータポンコツ呼ばわりし、「ウォールナットに任せろ」と言います。ここ、超かっこよかったです。最強AIをポンコツって…。まあクルミラジアータをハッキングしたこともありますからね。やはり次元が違いますね。言われたとおりにUSBの差込口を探す一行ですが、千束とフキが喧嘩しながら同じところを探すのがほほえましかったですね。本当に仲がいいですね、この二人。あと千束がUSBを挿すときの「も~ちょっちょっちょいちょいちょいちょいも~ちょ~う~んぬぁ!」っていうのが面白可愛すぎました。実に千束らしい頑張り方でしたね。

 そして何とかUSBを挿すことに成功し、そこからウォールナットの一人舞台でした。まず映像を偽装し、これまでも映像は延空木の新アトラクションであるという映像を流し、混乱を鎮めることに成功します。いきなり演歌が流れ出したのは笑いました。ミズキの趣味が移ったんでしょうかね。さらにロボ太の居場所を特定し警察に突き出しました。「や~れやれやれやれやれどっこいしょ、あ~もしもしポリスメン?」と言いながら電話をかけるのが可愛すぎましたね。こういうさりげない言い回しが、この作品は本当に面白いですよね。リコリスの存在が明るみにならなかったことで、リコリスは処分を免れました。マジでクルミは神ですね。前回は正直、もうどうにもならないんじゃないかと思いましたが、あっという間に解決してしまいました。さすがウォールナットですね。

 

最終決戦

 リリベルが撤退したことで、何とか無事に生還した千束たちは延空木をあとにしようとします。エレベーターに乗ったタイミングで、旧電波塔で落としたはずの千束のカバンが放り投げられました。千束はそれを無邪気に追いかけ取りに行きますが、そこに真島が姿を現し、銃を乱射しました。フキが何とか防ぎましたが、エレベーターは千束を置いて出発してしまいました。たきなはエレベーターをバンバンたたきながら、大声で千束を呼びますが、エレベーターはどんどん下降してしまいます。もう、たきなは千束のことしか考えてないですね。一分一秒と離れたくない感じがします。

 そして千束と真島は、まるで友達に会ったかのように、笑顔で軽い挨拶をかわし、エンディングに突入しました。この二人、普通の人生を歩んでいたら結構いい友達になってますよね。映画の趣味もあってましたし。というか、真島は頑丈すぎませんか。千束の非殺傷弾をあれだけ食らって、なんで平然と出てこれるんでしょうね。初めて千束と戦った時も、車から放り出されたり、ロケットランチャーみたいな弾が直撃したりとなかなかハードなダメージを受けているはずですが、ケロッとしてるんですよね。

 状況としては旧電波塔の時のように暗闇にすることはできないでしょうし、ロボ太のアシストもないですから、千束がかなり有利な気がします。しかし真島もただでは終わらないでしょう。そしてPVに一瞬出た覚醒千束がとうとうここまで出なかったことが、怖くて仕方がありません。本当に、どういう結末を迎えるのか予想がつきませんね。

 

最終回の予想

 予想がつかないといいつつ、平然と予想していくスタイル、嫌いじゃないです。とはいえ本当に予測不可能なのですが一つだけ、今回の状況から考えられることがあります。それは最重要事項である人工心臓についてです。結論から言うと、ヨシさんに移植はされてないと思います。ケースの中身はまだ見ていませんし、心臓が入っていないなら、わざわざ持ち歩く必要もありません。また、千束の人工心臓は発光していましたが、ヨシさんにはそれがありませんでした。さらに、ヨシさんの胸の傷は不自然なほどに色濃く残っていました。千束の時は、ほぼ傷が残らないように移植されていましたね。これは、ここに心臓があるぞと錯覚させるために、わざと傷をつけただけなのではないでしょうか。さらにさらに、ヨシさんと姫蒲が去る時、わざわざケースを持って帰ったんですよね。姫蒲はヨシさんの肩を担いでいるので、本当に心臓が入っていないなら、わざわざ持って帰る必要はありません。むしろ空のケースを残したほうが、より千束たちに絶望感を与え、自分を殺しに来させる可能性が高くなるのではないでしょうか。つまりヨシさんを殺さなくても、ケースさえ奪うことができれば、千束は助かるということです。そうに違いありません。

 

まとめ(まとまっているとは言っていない)

 ついにラスト1話になってしまいましたね。何事にも終わりが来るのはわかっていますが、本当に寂しいですね。真島との決着はどうなるのか、千束は助かるのか、ヨシさんは考えを変えるのか。どんな結末でも受け入れる覚悟はあるんですが、願わくば、最後まで二人で一緒にいてほしいですね。ハッピーエンドを要求します。

 寂しくもあり、楽しみでもあるんですが、困ったことがひとつ…。事情によりリアルタイムで見られるかがかなり怪しいんですよね…。まあ見るんですけど、ブログの更新はかなり遅くなると思いますね。この感動をじっくり味わいたかったんですが…。なんというタイミングの悪さ…。最悪です。

 で、ここまで来ると気になるのは続編ですね。ここまで人気になったからには、何かしらの続編があると思います。候補としては2期、映画、小説2巻、実写、あたりでしょうか。このうち、実写は論外ですね。実写が来たら本気で怒ります。小説2巻はあると思います。1巻が発売前重版と言うとんでもない偉業を達成しましたからね。僕も読みましたが、かなり面白かったです。で、問題は2期なのか、映画なのか。僕としては、映画を希望します。理由としては、2期を放送することで、それが丸々蛇足になってしまう気がするんですよね。リコリス・リコイルと言う作品は、1クールにまとめられるように調整をして今のストーリーになっています。監督のインタビューを読みましたが、そのために、例えばたきなの過去の掘り下げなどをばっさりカットして、千束に焦点を当てて作品を作ったそうです。だからこそ、ここまでストーリーに深みが出て、感情移入できているのだと思います。それが2期になるとどうなるか。本来予定していなかった話を13話行うということですよね。時間にすると約6時間、これが付け足しのようになってしまうのではないかと思います。もちろん、この制作チームなら、1期に勝るとも劣らない作品を作るかもしれません。しかし、総じて蛇足感が否めない気がします。

 では、なぜ映画を希望するのか。映画は時間にして2~3時間程度であることが多く、例えば千束たちのその後を描くのにはちょうどいい時間なのではないでしょうか。ちさたきのイチャイチャシーンや、新たな敵との衝突を適度な時間で作ることができると思うんですよね。蛇足にはならないアフターストーリーを描くのには、映画が最適だと思います。入場者特典なんてつけた日には、興行収入ランキングを更新してしまうのではないでしょうか。さらにはただでさえ最高な作画が、映画クオリティになったらどうなってしまうのか。これはもう映画化するしかありませんね。発表を楽しみにしたいと思います。

 という訳で、まとめが全然まとまってないのは置いといて、最終回を楽しみに待ちたいと思います。ではこの辺で。

 

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おしまい