言いたいことを言いたいだけ

アニメ、漫画、ラノベなどの感想をつらつらと語っていきます。昔の作品も取り上げます。

29回目『リコリス・リコイル(第10話)』

どうも、シオンです。

 リコリス・リコイル第10話、見ました。とうとう動き出した真島、ヨシさんの真実を知った千束、物語はいよいよクライマックスへと向かっていますね。今回、第10話までを通して初めて、一度も千束とたきなが話をしませんでしたね。その代わり、千束とミカのやり取りが多めでした。それでは、語ります。

 

リコリコ閉店

 千束の心臓のことを調べるミズキとクルミに、リコリコの閉店を告げる千束。冒頭いきなりだったので、早めに店を閉めるだけかと思ったら、本当に閉店するということでした。えっ?マジかよ…。と思いましたが、自分のために時間や気を使われることを嫌がる千束は、それぞれの人生をしっかりと生きてほしいと考えての結論のようです。

 こんな時でも、千束は周りの人のことを心配するんですね。でも自分のことで迷惑はかけたくないと。もともと長くは生きられないと知っていたからかもしれませんが、千束こそ、もっと自分のことを大切にしてほしいですよね。第9話で「自分にどうにもできないことは受け入れる」と言っていました。たきなに対しては理不尽を受け入れて、それでも全力で生きればいいという意味なんでしょう。千束も、残り2か月の命であることを受け入れて、それまでの間の時間を全力で生きようとしているのだと思います。ただ、だからこそ、弱音を吐いてほしい。弱さを見せてほしい。子供のころに手術をするときには、ヨシさんに怖いと弱音を吐いていました。千束も人並みに弱いし、傷つくはずなんです。それでも、千束は常に笑顔を絶やしません。それが今となっては痛々しくて……、苦しいですね。

 その後の会話から察するに、千束はたきなが自分のためにDAに戻ったということは知らなそうですね。それを知ったらどう思うんでしょうか。嬉しいのか、怒るのか、きっとどっちもなんでしょうね。リコリコが閉店し、ミズキとクルミもそれぞれの道に進むようですが、すぐに再結成しますよね。そして千束とたきなを助けるために動くと思います。

 

動き出す真島、迎え撃つDA

 真島の潜伏場所を特定し討伐に向かうDAですが、察知されていたようで既に逃げられた後でした。そこでモニター越しに話す真島と楠木司令、そしてたきな。真島の目的が延空木であることを確信したDAは、延空木の完成セレモニーで真島を仕留めようとします。しかしことごとく裏をかかれるDA、ついに本部の人間が姿を現し千束を作戦に参加するよう要請します。かつての電波塔事件の立役者である千束が参加すれば、成功率は大きく上がりますからね。真島の狙いは思ったよりヤバいので、確かに千束がいたほうがいいとは思いますが……。それにしても使えという言い方が、本当にリコリスを物としか考えてないんですね、この人たちは。

 たきなはというと、真島にテロを依頼した一人がDAに捕らえられたと知ると、その男のもとに訪れます。そしてヨシさんや真島のことを聞きますが、これが本当に容赦なかったですね。檻越しにつかみかかる男を組み伏せ、足蹴にして、銃を突きつける。言葉遣いもタメ口だったり敬語だったり、とにかく怖かったです。リコリコにいたときのことを話したときは敬語だったので、DAモードとリコリコモードみたいな感じなんでしょうかね。そして聞くことを聞いた後、男の肩をへし折りました。これまで千束と一緒にいたデレたきなからは想像もつかないほどの容赦のなさですね。千束のために必死とはいえ、千束というストッパーがいなくなった今、たきなを止められる人はいないのではないでしょうか。真島の潜伏場所に突入した際も、フキの静止を振り切り、モニター越しの真島に食って掛かっていましたからね。それにしても真島には興味ないと言い、ヨシさんの居場所を聞き出そうとしますが、楠木司令の前で堂々と言うのはまずいのでは?まあ、たきならしいですけどね。あと、アイキャッチのセーラー服たきなが可愛すぎて、昇天しかけました。クルミも可愛かったですね。

 

真実を知った千束

 リコリコに二人残った千束とミカですが、ミカが用意した晴れ着を千束に着させます。晴れ着千束はかなりの美人でしたね。可愛いというより、ミカが言うように大人の女性という感じがしました。この時は千束も思わずミカに抱き着いていましたね。

 その後、ミカは千束にヨシさんと自身の真実を話します。ヨシさんが千束を助けたのは、救世主になってほしいのではなく、最強の殺し屋になってほしかったのだと。ミカはそのことを伝えられませんでした。ヨシさんに憧れて誰かを助ける救世主になりたかった千束に、人を殺しまくれとはどうしても言えなかったと。それを聞いた千束は、自分に決めさせてくれてありがとうと伝えます。自分で選ばせてくれたからこそ、ここまで折れずにやってこれたんだと。ミカもヨシさんも、自分の大切な父親であると今でも思っていると伝えます。その時に映った千束が書いたであろう三人の絵と、ミカの涙、そして自慢の娘だと伝えるミカに、グッと来てしまいました。最近、涙腺がやばいんですよね。リコリコを見ているとき以外は全く平気なんですが。この30分だけ、ゆるゆるになるんですよ。

 こんな時でも弱音を吐かない千束ですが、いつか抱えきれなくなってしまうのではないかと心配です。しかし、そこはたきながいます。これまで千束が助け、支えてきました。今こそ、千束の力になる時ですね。ヨシさんをとらえることが当然最優先ですが、千束の精神的なケアも、たきなにはぜひやってほしいです。

 

真島の目的

 延空木のセレモニーを狙う真島は、エレベーターで移動をしますが、DAも延空木のの心臓部を守るためにリコリスを配置します。しかしそこでは真島は降りず、さらに上階へと昇っていきます。そしてロボ太の力を借りながら、延空木が電波を発信し始めたのと同時に、電波をジャックします。そして、驚愕の目的を話します。

  真島の真の目的は、リコリスの存在を世間に知らしめることでした。そのために町のあらゆるところに、第1話で取引をした千丁の銃をばらまいたというのです。これまで、その銃を何に使うのかが謎でしたが、そういう使い方なんですね。実際、たまたま銃を見つけた男性が、誤射しておそらく自身を撃ってしまうというシーンがありました。そう時間がかからず、大パニックになるでしょう。そして、それを止めようとすると、リコリスの存在が知られてしまうということですね。もはや情報操作もできないほどに、人々に知られてしまうということです。真島は、善悪のバランスは操られるものでは無いと考えているようで、それを狂わせているDAが許せないようです。一般人を大量に巻き込む作戦、さすがクズの帝王ですね。考えることがなかなかにクズです。しかも、第9話のラストで捕らえたヨシさんを人質にして、千束に動かないように脅すあたり、クズですね。しかし、真島は千束と決着をつけたがっていたので、どこかしらで戦うつもりではあるんでしょうが。

 ところで、僕はヘッドホンをしながらiPadで見ているんですが、楠木司令とロボ太から同時に電話がかかってきて、千束が両耳に電話を当てるシーンなんですが、声が電話と同じ方向からしか聞こえなくなりました。楠木司令の声は右のヘッドホンから、ロボ太の声は左のヘッドホンから、それぞれ片側からしか聞こえなくなり、再現度やべえ!と一人で盛り上がっていました。

 

立ち上がる千束とミカ

 ロボ太からは動くなと脅された千束ですが、罠だとわかっていてもヨシさんを助けたいと言います。そして、ヨシさんの口から真実を聞きたいと。店の外にはロボ太のドローンが大量に飛んでいますが、そんなことではひるみません。制服に着替え、装備を整えます。延空木のほうは、たきなやフキに任せるようですね。絶対的に信頼している感じが良いですよね。そして立ち上がる二人、覚悟を決めた表情が最高にかっこよかったです。ヨシさんを助けたいというのも、千束のやりたいこと。その気持ちに嘘をつきたくない千束と、それを知っているからこそ背中を押すミカ、この二人の師弟、そして親子としての絆は素晴らしいですね。これまで裏方に徹してきたミカが、千束とともに立ち上がるところが最高です。

 

まとめ

 いよいよ本当にクライマックスって感じですね。あと3話なんで当然ですけど。千束は助かるのか、真島との決着は、ヨシさんの考えは変わるのか、リコリスの存在はどうなるのか、そして千束とたきなの日常は取り戻せるのか。問題は山積みですが、出ていったミズキやクルミを含めたリコリコメンバーが必ず打ち勝ってくれるでしょう。早く来週になってほしい、だけど終わりが近づくのが寂しくて仕方がないです。小説もあと数日なので楽しみですが、逆に言うと楽しみが一つ減っていますことになりますので、複雑です。とはいえ、嘆いても仕方がありません。千束のいうように、自分でどうにもならないことはどうにもならないんです。受け入れて、全力で待ちたいと思います。

 

ち、ちさたき成分が足りない……来週までもたない……

 

おしまい