言いたいことを言いたいだけ

アニメ、漫画、ラノベなどの感想をつらつらと語っていきます。昔の作品も取り上げます。

95回目『2023秋アニメを評価してみた(4回目)』

どうも、シオンです。

 

 気がついたら前回の投稿から1か月経っていて、ほとんどの作品が最終回を迎えてしまいました。どうしてこうなった…。というわけで、年内最後の記事を書いていきたいと思います。正直期間が空きすぎて、覚えてないところもあったりするんですが、まあそこはフィーリングで頑張りたいと思います。

 

葬送のフリーレン(13~16話)

作画:SS

キャラデザ:S

ストーリー:SS

原作:一部既読

総合期待度:S++

 

 話の流れとしては、僧侶のザインが仲間になって、フェルンの誕生日にシュタルクと喧嘩をして、魔物に眠らされて、ザインとフリ―レンがカッコよくて、ドワーフのおじいちゃんが強かった…という感じです。戦闘シーンは15話の眠らせる呪いを使う魔物とザイン・フリ―レンが戦った時くらいでしたかね。でも、このシーンはめちゃくちゃカッコよかったです。やっぱり作画が半端じゃないですね。2クール目も楽しみです。

 

シャングリラ・フロンティア(10~13話)

作画:S

キャラデザ:S

ストーリー:S(SS)

原作:既読

総合期待度:S(S+)

 

 シャンフロは、漫画版を読んでいるので先の流れはわかってるんですが、結構言われているように、話の進みが遅いですよね。13話に至っては、別ゲーをプレイしている途中で終わりましたからね。まあ、これはこれで、実は伏線になっていたりするので、カットするのが難しいのはわかるんですが…もう少しテンポよくやってもらえるといいんじゃないかと思いました。不要なところをできるだけカットして、その分をウェザエモン戦に全振りしてほしいですね。

 

SHY(9~12話)

作画:A

キャラデザ:B

ストーリー:A(B)

原作:未読

最終評価:B++(B+)

 

 全体的にいまいちな評価だった作品ですが、終わってみれば結構よかったと感じています。スピリッツとお母さんのやり取りはなかなか感動的でしたし、照ちゃんの成長がしっかりと描かれていて、最終回に向かうにつれて面白くなってきたと感じました。そしてラストの惟子ちゃんと照ちゃんの名前呼びが最高です。やっぱり呼び方が変化するのはいいですよね。2期があれば見る…かはわかりませんが、来てほしいとは思っています。

 

僕らの雨いろプロトコル(9~12話)

作画:C

キャラデザ:A(S)

ストーリー:C(B)

原作:未読

最終評価:B(B+)

 

 今期で一番残念だった作品です。全体を通して作画が悪く、あれだけ可愛かった悠宇や望のビジュアルまで影響があった気がします。何か目が嫌なんですよね。どこ見てるかわからないというか、垂れ過ぎというか…。

 で、それより残念だったのがストーリーです。これが本当に残念でした。特に瞬のやりたいことがわからなかったです。妹の美桜ちゃんを歩けるようにしたいのはいいんですけど、瞬と一緒にいたいから歩けなくてもいいと考えている美桜に対して、「次の試合で勝ったら病院でリハビリを受けろ」「負けたら美桜にはもう会わない」ということを一方的に言って家を飛び出していきました。そしてチームメンバーの前でボロボロないて、こんな約束してきた…と泣き言を言う。

 まず、瞬がしたのは約束ではなく一方的な押し付けです。美桜ちゃんは同意していないので、約束したわけじゃないんですよね。そして美桜ちゃんにメリットがなさすぎる。瞬と一緒にいたいからリハビリを受けたくないと考えている美桜ちゃんにとって、瞬が勝とうが負けようがメリットがないんですよ。まあ、美桜ちゃんに絶対に歩いてほしいという思いから出たものだとは思いますが、ここで感動しろってのはちょっと無理でしたね。意味が分かりません。

 あと最大の問題点は、瞬と悠宇、そして望の恋愛関係が、後半まったく描かれなかったことです。まあeスポーツが題材の作品なので、恋愛要素をそこまで重視していなかったのかもしれませんが、なら最初から描かないでほしかったです。後半は本当に美桜ちゃんの話題に全振りで、前半の悠宇や望の恋心は何だったんだって感じです。

 それから悠宇の正体がばくれつ君だっていうのはどこに行ったんですか?定番の展開と言えばそうですが、ボイスチャットでしか話していなかったゲームの相棒が、実は近くにいたっていう展開を待ってたんですけど、それを描かなかったのは何でですかね。まだ最終回じゃないんでしょうか。それとも2期があってそこで明かすとか?まあ2期があっても見ませんが。

 正直言いたいことはこんなもんじゃないんですが、今年最後の記事なのでこの辺にしておきます。全体を通して、中途半端としか言えませんね。はっきりとした答えを出さないなら最初から描いたり匂わせたりしないでほしいです。本当に残念です。

 

ひきこまり吸血姫の悶々(9~12話)

作画:A(SS)

キャラデザ:SS

ストーリー:S

原作:未読

最終評価:S(S++)

 

 さぁ皆さん!ご唱和ください!せーの!!!

 

 コマリン!!コマリン!!コマリン!!コマリン!!コマリン!!コマリン!!コマリン!!コマリン!!コマリン!!コマリン!!コマリン!!コマリン!!コマリン!!コマリン!!コマリン!!コマリン!!コマリン!!コマリン!!コマリン!!

 

 いやぁ、コマリンが実に最高でしたね。とにかく可愛い、そして烈核解放をした状態だと超かっこいいという、強さと可愛さをうまく共存させた最強のキャラだと思います。ストーリーも結構重い話もありましたが、まあ悪くないんでしょうか。オリジナルの国名や単語が大量に出てきて、すべてを理解するのは諦めましたが、ここは仕方がないと思います。気になる人は原作を買えということでしょう。

 さて、終盤はゲラ=アルカ共和国との戦争が描かれたわけですが、そこで登場したネリアがなかなかにいいキャラでしたね。幼少期にコマリと会っていて、そこからずっとコマリと一緒に世界を変えたいと思っていたというのはかなりの重さです。コマリに一番最初にキスをしたのがネリアでしたし、コマリの血を吸うためにほぼキスみたいな位置の血をなめてましたし、ヴィルとサクナを完全に置いてけぼりにしているのが面白かったです。そしてまさかの烈核解放を発動させるという…ポテンシャルの塊かよ…とひとりで突っ込んでました。ラストはコマリがハーレム系アニメの主人公みたいになってましたね。綺麗にまとまったとは思いますけど。

 唯一残念だったのが、前半は素晴らしかった作画が、後半にはガタガタになっていたところです。ここが本当にもったいないです。コマリの烈核解放に関しても、ミリセントやオディロンとの戦いで発動させたときよりも迫力が少なかった気がします。マッドハルトとの戦いに関しても、ちょっと迫力不足な感じがしましたね。マジでもったいない。

 まあ、それを差し引いても、非常に楽しめた作品だったと思います。原作は現在12巻まで出ているようなので、全巻集めるのは厳しいか…と、現在購入を検討しているところです。今期で終了するアニメの中では、一番面白かったですね。

 

16bitセンセーション(9~12話)

作画:S

キャラデザ:S

ストーリー:A(SS)

原作:未読

総合期待度:A++(S+)

 

 この作品は、今期の中でもかなり楽しみにしていたんですが、後半の展開が非常に残念でした。僕はabemaTVで視聴しているので、まだ最終回は見ていないんですが、12話までの展開は非常に気に入らないです。

 僕がこの作品に求めていたのは、未来の技術を持ったコノハが、過去でどうゲームを作るのかということです。それ自体は成し遂げられて、その結果未来が改変されてしまったという展開もまあいいでしょう。そして、アルコールソフトのメンバーが海外に行ってしまい、ほとんど出てこなくなったのも辛うじて許容します。唯一秋葉原に残っていた守君とコノハで、未来を改変したもの以上の作品を作って、失われた秋葉原を取り戻すという決意に関しては、そう来たか!と思いましたが、かなりドキドキする展開でよかったと思います。

 なのに…11話以降は、そんな話はどこへ行ったのやら、無駄にSF路線全振りになってしまいました。ようわからんおっさんがコノハの頭脳を求めて、ようわからん場所にコノハを誘拐する。そんな展開は望んでませんでした。誰やねん、このおっさん。これに巻き込まれた冬夜ちゃんも不憫ですよね。このために用意されたキャラなのだとしたら、いらなかったと思います。まあ、守君がタイムリープした8話で、エコーとかいうわけわからん奴らが出てきたので、こういうSF的な展開になるかもしれないとは思ってましたが、やっぱり余計な要素だったと思います。

 総じて、守君とコノハでゲームを作る話をもっと描いてほしかったですね。まあ最終回でどうなるのかはわかりませんが、楽しく見ていたので残念です。今期はこういうの多いですね。

 

星屑テレパス(9~12話)

作画:S

キャラデザ:S

ストーリー:S(B)

原作:未読

最終評価:S(A+)

 

 前半は結構きついことを書いてしまいましたが、終わり良ければ総て良しという言葉があるように、ラストはかなり良かったと思います。正直、ロケット大会以降は、瞬があまりにもうじうじしすぎていて、それがちょっとやりすぎだと思っていました。特に、我らが天使の遥乃ちゃんが自分の殻を破って、瞬の説得をしに行ったのに、結局立ち直れなかったシーンがもったいないと思います。これ、完全に遥乃ちゃんの成長を無駄にしてますよね。まあもちろん、瞬を説得するためだけに成長したわけじゃないですからそれはいいとしても、じゃあ何のためにここで遥乃ちゃんの成長を見せたんだってなりますね。ここはもったいなかったと思います。

 じゃあなんで、いいラストだったと感じているのか、これはYouTubeに突如アップされた果歩さんが歌う『きらきらひかる』のMVを見たからです。この曲は、海果と瞬を描いているとしか思えない曲で、これがもうマジでいい!もう何回聴いているかわからないくらい聞いています。現時点で1.5万回しか再生されていないのが不思議で仕方ないくらいの完成度です。歌詞については、多分後でまたアニソンについて語る記事を書くと思うのでそこで語ろうと思いますが、本当に素晴らしいです。これだからアニソンはたまらないんですよ。曲と作品が一つになって初めてわかる素晴らしさ…うーん、最高。

 で、このMVの何がヤバいって、最後にちょっとだけアニメの映像が流れるんですよ。これは11話のアバンのシーンを先取りで入れていたんですが、このシーンがマジでヤバい。10話のラストは海果が立ち直って、学校に来なくなった瞬を連れ戻す決意をするところで終わるん(だった気がする)ですが、その続きというか、その日の夜のシーンが流れるんですよね。10話でも海果が見ていた、モデルロケット大会の代表スピーチのシーンで、海果は緊張しすぎてガタガタのブルブルで、もうめちゃくちゃなスピーチをしてしまうんですよ。それを遥乃がスマホで撮影していたんですが、あまりにガタガタで海果に見せるのがかわいそうだと思ったのか、撮影を止めようとするんですよね。そのシーンの音声が、動画に入っていたわけなんですが、その内容がこちらです。

 

「おい遥乃待て 止めるなよ」

 

「会長はできるだろ 最後まで撮れ」

 

 これを見た瞬間、僕の中で星屑テレパスという作品に対する評価は大逆転しました。もう鳥肌全開でした。これはね…ダメですよ。このシーンを曲の最後に入れるのがまたずるい。普通に11話のアバンで見たんだとしたら、ここまでの感動は無かったかもしれません。

 瞬はずっと、海果に対してきつく当たってましたよね。ロケットを作るときも「邪魔だ!」くらいのことを言ってましたし。この二人の相性、めちゃくちゃ悪くね?と思ってたんですよ。海果は瞬と仲良くしたいと思っていますが、瞬の性格的に難しいんじゃないかと。

 でも違いました。瞬は誰よりも海果のことを認めて、信じていたんですよね。自分の殻を破って、自分のことをロケット研究会に連れてきてくれた海果だったから、会長に指名したんでしょう。その後の11話で、あそこまでうじうじしていた理由が語られていて、せっかく見つけた居場所を失うくらいなら自分から捨てる、期待するとつらいから期待しない、なにより勝つためにメンバーに厳しく当たっていたのに、結局勝てなかったことに対する強い罪悪感があったようです。まあ確かに、一人だけ桁違いの知識と実力を持っていますからね。大切な場所を守るために頑張った結果ですから仕方がないとは思いますが…瞬の気持ちも理解はできます。

 ここでよかったのが、海果が最後まで瞬のことを責めなかったことです。瞬の負担を減らすために、もっと知識と経験を積む努力をしたことももちろんあります。それに加えて、瞬と他のメンバーで勝負をした際、瞬がわざと負けたんですが、それすらも海果は責めませんでした。むしろ瞬のつらさに気づけなくてゴメンと、涙を流しながら謝るんですよ。結局、海果と瞬は同じだったんですよね。自分の居場所を見つけて守るために必死だったんですよ。同じなのに気づけなかったからゴメンと…そういうことなんでしょう。これは実に海果らしいと思いました。そして無事に瞬はロケット研究会に戻ってくることになりました。よかったよかった。

 最終回はぶっちゃけおまけですね。まあ原作はこの後、ユウが大変なことになるようですが、2期をやるならぜひ見たいですね。

 

まとめ

 というわけで、かなりきつい内容を描いた作品もありましたが、本当なので仕方がありません。今期で終わった作品で言うと、コマリと星屑テレパスが面白かったです。ただ、全体を通して気になるところがない作品は無く、何かしら残念なところがあった印象ですね。来期は引き続きフリ―レンとシャンフロをやるので、そちらは引き続き視聴したいと思います。来期に何を見るかは、また後で記事にしたいと思います。ではこの辺で、よいお年をということで。

 

 

おしまい