言いたいことを言いたいだけ

アニメ、漫画、ラノベなどの感想をつらつらと語っていきます。昔の作品も取り上げます。

47回目『ぼっち・ざ・ろっく!(5話)』

どうも、シオンです。

 5話見ました。いやーすごかった。これは神回ですね。ついに4人での演奏シーンがあったんですが、想像をはるかに超えてきました。そしてまさかのオチ…。ここまでの4話は、この時のためにあったと言えるほどの完成度でしたね。では、語ります。

 

 

ライブに出られる?出られない?

 待ちに待ったバイトの給料日、ぼっちちゃんは初めての給料1万円を手に入れました。その汗と涙の結晶を何に使うか悩んでいましたが、もともとライブのためのバイトだったので、虹夏に徴収されてしまいました。

 

 そしてぼっちちゃんの新曲「さよなら諭吉」が爆誕、ここのテンポが良すぎていきなり笑ってしまいました。そしてゴミ箱で呆然とするぼっちちゃんですが、アルバムを作るのにさらにお金がかかることが判明します。陽キャな虹夏や喜多ちゃんは海の家でバイトしようと盛り上がりますが、ぼっちちゃんはキャパオーバーのようです。借金や肝臓を売ることを考え始めましたね。そっちの方がよっぽどヤバいと思うんですが。

 

 その後、ぼっちちゃんが書いた歌詞にリョウが曲をつけたことでオリジナルソングが完成します。ぼっちちゃんのおかげで書けたと、リョウがぼっちちゃんをよしよしするシーンが尊い…。そのあと嫉妬した喜多ちゃんが自分にもよしよしを要求するシーンもまた、尊い…。

 

 いよいよということで、虹夏は星歌さんにライブに出られるように頼みますが、その答えはまさかのノー。前回のような演奏では出すわけにはいかないと、星歌さんは一蹴します。虹夏はそれに怒り、スターリーを出て行ってしまいます。星歌さん、ぬいぐるみ抱かないと眠れないんですね。…可愛い。

 

 虹夏を追って外で合流する4人、最後に走ってきたぼっちちゃんの顔が、青を通り越して灰色になっており、ゾンビかよ…と思ってしまいました。毎回書いている気がしますが、主人公だよね?ぼっちちゃん…。

 

 ぼっちちゃんは星歌さんから伝言を預かっており、オーディションを受けて合格すればライブに出られるとのこと。星歌さんの話を聞いているとき、服従する犬のポーズをするぼっちちゃん…。敗北を受け入れるのが早すぎる…。

 

 この時、虹夏とリョウは下手なぼっちちゃんと喜多ちゃんを心配しているようですが、喜多ちゃんは違和感を感じます。喜多ちゃんはぼっちちゃんの本来の演奏を知っていますからね。でも初心者なので、そのあたりはよくわかっていない感じがします。

 

バンドとしての成長とは

 オーディションに向け練習を重ねる4人、特に初心者の喜多ちゃんはぼっちちゃんとの練習を続けています。喜多ちゃんは、バンドとしての成長は頑張っていることが伝わればいいと考えています。そしてオーディションの時に心から頑張ったと後悔したくないから、ぼっちちゃんが練習に付き合ってくれてうれしいと伝えます。喜多ちゃん…!ほんとにいい子ですね。

 

 一方、リョウはバンドとしての成長は目に見えないからよくわからないと話します。虹夏は星歌さんを納得させればいいと言いますが、ぼっちちゃんもピンと来ないようです。ミジンコから人間へのステップアップはしているけど、それはバンドとしての成長ではないのではないかと。

 

虹夏の本当の夢

 オーディション前日、帰ろうとするぼっちちゃんを虹夏が追いかけます。そして、自分に付き合わせているならごめんと謝ります。ぼっちちゃんを成り行きでバンドに入れたものの、目指す方向が同じとは限らないからと。ただ虹夏には目標があり、つい熱くなってしまうようですね。

 

 ぼっちちゃんは前に聞いた売れて武道館ライブのことだと思いますが、本当の夢はその先にあると虹夏は言います。でもぼっちちゃんにはまだ秘密とのこと。うーん、何なんでしょう。その感動を分かち合う仲間を作る…みたいな感じでしょうか。それはリョウにも話してないんですかね。

 

ぼっちちゃん覚醒

 そしていよいよオーディション当日、演奏がスタートします。ぼっちちゃんはバンドをやっている理由を一晩考えたようです。そして、自分の中にあった変化に気づきます。周りにちやほやされたい、というのは変わりませんが、それはもう、自分だけではなくなっていました。この4人でちやほやされたいと。そしてこの4人でバンドを続けたいと。

 

 自分の気持ちを整理し、決意を新たにしたぼっちちゃんは本当に強かったです。そして、ここから名言を連発します。

 

「虹夏ちゃんの本当の夢もかなえてあげたい」

「こんなオーディションなんかで落ちるわけにはいかない!」

「このまま、バンド終わらせたくない!!」

 

 ……ぼっちちゃん、かっこよすぎかよ……!これが本当にあのぼっちちゃんなんでしょうか。まずですね、ぼっちちゃんは虹夏に対して本当に感謝していると思うんですよね。前にも書きましたが、虹夏がいたからこそ、ぼっちちゃんはこのバンドを辞めていないし、バイトも何とか続けられているんだと思います。そして、他の2人より、一歩近くに感じているんだと思うんですよね。

 

 その証拠が名前の呼び方ですね。リョウは「リョウさん」、同級生の喜多ちゃんでさえ「喜多さん」である中、虹夏だけは「虹夏ちゃん」とちゃん付けします。先輩に対してちゃん付け、これってぼっちちゃんにとって相当距離が近くないとできないことですよね。さらに、喜多ちゃんをボーカルに誘おうとしたときも、虹夏の役に立ちたいと言っていました。

 

 ぼっちちゃんは、バンドを組むことが夢で、それをかなえてくれたのは虹夏でした。だからこそ、「虹夏ちゃんの本当の夢もかなえたい」という表現をしたのだと思います。

 

 いつも弱気なぼっちちゃんが、「こんなオーディションなんか」と言い切るのもよかったです。

 

 そしてサビに入り、ぼっちちゃんが覚醒します。ギターヒーローとしての本来の力を発揮し始めました。ここの周りの反応が印象的でしたね。

 

 まず真っ先に気づいたのは星歌さんでした。星歌さんは経験もありますし、何より聞いている立場ということもあったのでしょう。サビに入る少し前から変化を感じていたようです。

 

 次に経験者の虹夏とリョウが同時に気づきます。2人がぼっちちゃんの方を驚いた表情で見るのが良かったですね。

 

 一方、喜多ちゃんは自分の歌と演奏に必死で気づく様子はありませんでした。こういうところがいいですよね。喜多ちゃんは、気づかなくて当然だと思います。

 

 サビに入ってからのぼっちちゃんは、最初のような棒立ちでの演奏ではなく、動きが入り、明らかに手の動きが変わっていました。そのあと、虹夏とリョウが顔を見合わせてうなずきあうのがまたよかったですね。これならいけると思ったのか、もしかしたらリョウあたりはもう一段ギアを入れたのかもしれませんね。

 

 あと、ぼっちちゃんがちゃんと主人公で安心しました。ちやほやされたいという漠然とした目標の時は全然ダメなのに、4人で居続けたいという明確な目標を見つけて覚醒するというのが、本当に主人公ですね。

 

最高のライブシーン

 ここまでぼっちちゃんを中心にライブシーンを語りましたが、曲自体もめちゃくちゃよかったです。ぼっちちゃんとリョウの魂の合作、暗い歌詞のはずなのに、超刺さってきます。リョウが言っていたことは本当ですね。ぼっちちゃんらしさが出たいい歌詞だと思いました。

 

 そしてラストの4人が同時に映るシーン、そしてリョウと虹夏が向き合って頭を下げるシーンで演奏は終了します。

 

 このライブシーンは本当に良かったです。ぼっちちゃんの独白の効果もありますが、表現や曲、細かいところまで、非常にクオリティが高かったと思います。これまで見てきた中で、ライブシーンがあったら盛り上がるんだろうな~なんてぼんやり思っていましたが、それを大きく上回りましたね。ぼっちちゃんの進歩も見られて、最高のライブシーンだったのではないでしょうか。

 

 あとこのシーン、全部手描きらしいですね。ヤバすぎる…。

 

結果は…

 無事演奏が終了し、星歌さんの評価を待つ4人、確かな手ごたえを感じているようです。星歌さんからはいいんじゃないと言われるものの、それぞれの欠点を伝えます。虹夏は肩に力入れすぎ、ぼっちちゃんと喜多ちゃんは下向きすぎ、リョウは自分の世界に入りすぎ、とのこと。これを聞いた4人は不合格だったのだと悟ります。ぼっちちゃんの本気で落ち込んだ表情がグッときました。

 

 しかし実際には、4人がどういうバンドかよくわかったといい、合格であることが判明します。星歌さん、口下手すぎでは?

 

 それに喜ぶ4人ですが、特に喜多ちゃんはぼっちちゃんに抱き着いて喜びます。ここ、喜多ちゃんならまずリョウのところに行きそうですが、ぼっちちゃんの方に行くのがいいですよね。これまでずっと一緒に練習してきて、頑張っている姿を見てきた二人だからこそ、真っ先に喜びを共有したかったのでしょう。やった!やった!と喜び合う2人が最高でした。尊い尊いでぇ…!

 

まさかのオチ

 これでめでたしめでたしだと思っていたら、ぼっちちゃんに異変が起こります。突然口を抑えたかと思ったら、ごとうさーーん!!という喜多ちゃんの叫び声と共に、しばらくお待ちくださいと書かれたダム放流の映像が流れだします。ここでもう大爆笑でした。ぼっちちゃん…吐いたんか…。しかも思ったより長く、色々なダムが見られましたね。まさかバンドアニメでダムを見ることになるとは思いませんでした。この表現も斬新でしたね。さっきは大分見直したんですが、ぼっちちゃん…本当に主人公なんでしょうか…。

 

目をつけられたぼっちちゃん

 演奏を振り返り、ぼっちちゃんのレベルの高さに感心しつつ、明らかなチームプレイの経験不足と自信のなさで本来の力を発揮できてないことに気づきます。星歌さんにここまで言わせるのって相当ですよね。いろいろなバンドを見てきた星歌さんをして、かなり上手いと言わせるのはすごいです。

 

 ぼっちちゃんに自信を持ってもらおうと、自分を認めてくれる人間がいることに気づかせようとします。そして「お前のこと、ちゃんと見てるからな」と笑顔で伝えますが、ぼっちちゃんはビビりまくります。星歌さん…吐いた後にそんなこと言われたら、目をつけられたと思われちゃいますよ。相変わらず口下手なようですね。

 

 で、オーディションに合格しなければ出さないと言っていた星歌さんですが、実は演奏の枠をひとつ空けていたようです。星歌さんは納得しなければ出す気はなかったようですが、感じるものはあることから、身内の自分が厳しく育てようと考えたようです。星歌さんはシスコンのようですね。いいですね、シスコン。

 

俺たちの冒険はこれからだ!

 無事にライブに出られることが決まり、新しい曲も作ることになり、俺たちの冒険はこれからだ!と勢いづくぼっちちゃんですが、チケットのノルマが5枚であることを知り絶望します。父、母、妹、犬、で一枚余る……!終わった…。

 

 いやいやぼっちちゃん、犬ってどうなのよ?あと2枚は必要なんじゃないですかね?あと、犬に名前を付けてあげてください。

 

原作との違い

 ちょっと話はそれますが、この作品は原作とアニメで少しずつ変わっているところがあるようですね。僕もネタバレ防止のためアニメより先の話は読まないようにしているんですが、ニコニコ静画でアニメまでの話は読むようにしています。

 

 すると確かに、話の大筋は変わっていないものの、細かい付け足しで話に深みが出ているような感じでした。それは原作者さえ認めているようで、原作より面白くしてくれてありがとう、といったツイートをしていました。

 

 原作は4コマなので、それはそれでの面白さがあるんですが、それをアニメに全く違和感なく昇華しているのがすごいと思いました。今回の5話なんて、原作の1話分でしたからね。本当に話に厚みが出ていてすごいと思いました。

 

まとめ

 というわけで、5話について語りました。間違いなく神回でしたね。1話の中でここまで感動して、ここまで笑ったのも中々ないような気がします。新曲もめちゃくちゃよかったので、ますます今後に期待をしてしまいますね。ぼっちちゃんも力の一端を見せ始めましたので、メンバーがぼっちちゃんの正体に気づく日も近いのではないでしょうか。ああ!一週間が待ち遠しい!早く来週になってくれ~というわけで、この辺で。

 

おしまい