言いたいことを言いたいだけ

アニメ、漫画、ラノベなどの感想をつらつらと語っていきます。昔の作品も取り上げます。

10回目『可愛いだけじゃない式守さん(アニメ8話)』

こんばんは、シオンです。

さてこちら、急遽書いています。

前回、式守さんについて少し語った中で、文化祭の話をしましたが、アニメ8話でそのシーンを放送しましたのでそれについて語りたいと思います。

このシーンは原作で式守さんを読み続けるきっかけになった話で、五等分の花嫁でいう「攻略開始(二乃が最高に輝いた話)」のように、めちゃくちゃ好きな話です。では語ります。

 

主人公の和泉くんは、可愛くてかっこいい式守さんと付き合っています。もうラブラブと言っていいほどで、他人のつけ入る隙は無いほどです。

 

今回の文化祭では、和泉くんと同じ図書委員である狼谷さんがメインの話となります。狼谷さんは、とても目立つ存在で、スタイルも抜群、クールでありながら人当たりがいいため、皆から好かれています。そのためいつでも周りに人がいて、騒がしい毎日を送ってきました。

そんな狼谷さんにとって、図書委員として和泉くんと過ごす静かな時間が、非常に大切なものとなっていました。そしてそれは、いつからか恋心と変化していました。

しかし和泉くんにはすでに式守さんという彼女がいて、狼谷さんは和泉くんへの気持ちを抱えたまま日々を過ごしていました。

そして文化祭当日、図書委員の仕事をすることになった和泉くんと狼谷さんは、騒然とした文化祭の中、静かな時間を過ごしていました。しかし、その後はいつもどおり、皆から頼られ、求められ、騒がれる時間となってしまいます。和泉くんへの思い、その彼女である式守さんへの思いが相まって、限界を迎えてしまう狼谷さんは屋上へと避難します。そこに、式守さんが姿をあらわし……

 

この文化祭にはカップルナンバーというイベントがあり、同じ番号の紙を持っている男女が撮影スポットで写真を撮ると結ばれるといううわさがあります。昨年は和泉くんと式守さんが同じ番号で、これがきっかけ、というより決め手となり、付き合うようになります。そして今年は和泉くんと狼谷さんが同じ番号だったんですね。式守さんは狼谷さんに番号を交換してほしいと頼みましたが、その時の様子で、和泉くんのことが好きであると見抜きます。さすがの洞察眼ですね……

 

狼谷さんの気持ちを傷つけるつもりはなかった、これではズルいといい、紙を返そうとする式守さんに対し、狼谷さんは気持ちを抑えられなくなってしまいます。そして困らせるつもりはなかったと、だれにも伝えるつもりはなかったと言い………

 

「すぐに捨てられなくてゴメン………」

 

と涙を流します。ここは本当に震えました。原作を読んだ時も、アニメで見た時も、鳥肌が立ちました。これまで、頑なに表に出さなかった気持ちが抑えられなくなる、それほどまでに強い思いになっていたのだと。この「捨てられなくて」というのは、カップルナンバーの紙のことだけではなく、和泉への思いを捨てられなくてゴメン、という意味も込められています。というよりそちらのほうが強いですね。

狼谷さんはクール、かっこいい、ミステリアスと言われてきましたが、和泉くんに会うため図書室に向かうときには、髪をおろし、出していたシャツをしまっていたことから、女性らしく、かわいらしく見られたいと思っていたのだと思います。そんな気持ちも捨ててしまう。それはとてもつらく、悲しい選択ですね………。

 

そしてそれを許さないのが式守さんです。自分と和泉くんのために心を殺さないでほしい、その気持ちを大切にしてほしいと。式守さんマジかっけえ。

これまでの気持ちをなかったことにしなくていいと言われた狼谷さんは、すっきりとした笑顔で「またね」と式守さんに伝えます。そして式守さんが去った後には、式守さんが彼女でよかったと、こころの底から感じています。どうしようもなかった気持ちが整理できて、すっきりしたのではないでしょうか。狼谷さんにもぜひ幸せになってほしいです。

 

ということで、可愛いだけじゃない式守さんのアニメ8話(原作だと37話)という超限定的なシーンについて語りました。この回は本当に好きで、アニメで狼谷さんの涙を見たときは、もらい泣きしそうになりました(というかしました)。狼谷さんがいつか、これ以上のいい恋をしてほしいですね。あ、式守さんも和泉くんと末永くお幸せに。ここまで狼谷さんのことを多く語ってきましたが、推しキャラはやはり式守さんです。式守さんにきっちりと結ばれてほしいです(まあ別れるような気配はまるでないんですけどね、この二人)。

基本的にはほんわか、いちゃいちゃとした作品なので、僕好みですね。アニメは最後まで、原作も引き続き見ていきたいと思います。ではこの辺で。

おしまい