言いたいことを言いたいだけ

アニメ、漫画、ラノベなどの感想をつらつらと語っていきます。昔の作品も取り上げます。

97回目『ガールズバンドクライ(1~4話)』やっぱりバンドアニメはいいですねぇ

 どうも、シオンです。今期見ている3つのオリジナルアニメのうち、2つ目がこの作品です。これもかなり面白い作品で、毎週楽しみにしていますね。では語ります。

 

 

とにかく主人公がやべー奴だけどそれがいい!

 あらすじは面倒なので省きますが、何のとりえもなく周りに合わせてばかりの主人公、井芹仁菜がバンド活動をしていくという話です。これ、一応公式のキャラ紹介にもあるんですが、これがなかなか嘘っぱちなんですよね。

 

 仁菜は何のとりえもないと言いつつ、歌が尋常じゃなくうまいです。そして周りに合わせてとか書いてありますが、まったく合わせる気配がなく、むしろ自分で思ったことはなかなか曲げない頑固な性格なんですよね。だから会ったばかりの桃香やすばるとも衝突することが度々ありました。

 

 さらに2話で初めてすばると会ったときも、自分の思い込みですばると距離を置こうとして、それを桃香に指摘されれば逆ギレしてしまいます。そのあとは反省するんですが、サラリーマン?に怒鳴られたときには逆上した上に、もらったライトを振り回して相手を追い回した挙句、ボロボロになるまでぶっ壊すという最高にロックなことをやってのけました。こいつマジやべー。

 

 ただ、それが最高に面白いんですよね。普通だったらこんな面倒くさくて、意地っ張りで、自分から勝手に切れ散らかすような主人公に魅力を感じない気がしますが、なぜかこの子は見ていたくなるんですよね。その行動の根幹には、自身の過去の出来事や劣等感、相手への羨望や思いやりといった色々な要素が交じり合って、わけがわからなくなっているのではないかと感じます。僕は作品で何より重要なのはキャラだと思っているので、魅力的なキャラがいるだけで見続けたくなるというものですね。

 

曲がいい!

 前回の記事で取り上げた『夜のクラゲは泳げない』でも、オリジナルの楽曲を作成していましたが、この作品もバンドアニメなので当然のようにオリジナル楽曲が出てきます。今のところ仁菜、桃香、すばるの3人で作った曲は3話で出てきましたが、なかなかよかったと思います。まあ僕がこの作品で今のところ一番いいと思っているのはOPなんですけどね。この辺は別記事で語りたいと思います。

 

3Dアニメについて

 この作品を語るうえで外せないのは、3D主体のアニメであるということです。僕はこれまで3Dアニメというものをほとんど見たことがなかったんですが、最初に見た素直な感想は強烈な違和感、そして「トイ・ストーリーみてぇ」というアホみたいなものでした。正直、3Dじゃなくてもよかったんじゃないかとも思いますが、OPのライブシーンを見ているとかなり迫力があったので、これはこれでいいんじゃないかと思い始めてもいます。まあ今後次第ですかね。

 

気になるところ

 基本的に面白い作品ではあるんですが、一点だけ気になるところがあります。それはずばり、声優さんの演技です。今回の声優さんはアニメと連動してバンド活動をしているトゲナシトゲアリのメンバーが務めていて、バンドの実力重視で選ばれたメンバーなので、声優としてのキャリアはないようですね。そのせいか、全体的に演技がいまいちというか、安定していない気がしますね。ふとした仕草や笑い方がわざとらしいというか…。その最たる例が3話のすばるの演技です。ちょっとこれは…完全に棒読みでしたね…。特にお嬢様っぽい演技をしているシーンは流石に見ていられませんでした。まあ仕方がないことではありますが、声はそのキャラに命を吹き込むようなものだと思うので、そこを軽視してほしくはないですね。ただ、初登場の2話ではそこまで気にならなかったのと、4話ではかなり良くなっていたと思うので、ぜひとも頑張ってほしいですね。

 

 ところで、やはりボーカルを務めているからなのか仁菜の声はかなり好きですね。声に感情が乗っている感じがして、聞いてきて苦ではありません。今後どんどん良くなっていくといいですね。

 

まとめ

 というわけで、『ガールズバンドクライ』について語りました。女の子のバンドアニメといえば、どうしても『ぼっち・ざ・ろっく!』を浮かべてしまいますが、この作品もなかなか面白いと思います。あれなんですかね。バンドアニメの主人公はやべー奴っていう風潮でもあるんですかね。まあ、世の中に不満や言いたいことがあるやつほどバンドをやった方がいいっていうのはなんだか納得できるので、ぜひとも仁菜には今後もやべーことをしてほしいですね。まだ出てきていないメンバーも2人いるようなので、それも楽しみにしていきたいと思います。では、この辺で。