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アニメ、漫画、ラノベなどの感想をつらつらと語っていきます。昔の作品も取り上げます。

100回目『真夜中ハートチューン』推しが決まらないラブコメ…謎もワードセンスも最高です!

 どうも、シオンです。

 

 記念すべき100記事目です。まあ雑談とかを含めると119記事目という中途半端な数なんですが、作品について語っている記事が100記事目と言うことです。何を書くかすごく迷ったんですよね。まだ書けていない『終末トレインどこへいく?』の記事を書こうかとも思ったんですが、せっかくの100記事目なので、今一番好きな漫画について語ろうと思います。

 

 

キャラがとにかく可愛すぎる!

 まずこの作品…というより、この作品の作者である五十嵐正邦先生の描くキャラはとにかく可愛いんですよね。他で言うと『川柳少女』や『まったく最近の探偵ときたら』などがあるんですが、どれも魅力的なキャラばかりですよね。

 

 話の核としては、主人公の山吹有栖が中学時代に聞いていた深夜ラジオ配信「真夜中ハートチューン」の配信者である「アポロ」を放送部の4人の中から見つけるというものなんですね。そしてそれが誰かを探すために、4人が所属している放送部に入部するんですよ。この時点で『五等分の花嫁』に設定としては似ていると感じました。ただその点は全く気になりませんでしたね。

 

 さて4人のヒロインについてなんですが、全員「声」に関する職業を夢に持っているんですよね。井ノ華六花は歌手、雨月しのぶはアナウンサー、日芽川寧々は声優、霧乃イコはVtuverを目指しているんです。そんでもう全員可愛いんですよ!

 

 六花はクールでちょっとミステリアスな感じがするんですけど、恥ずかしがり屋かと思えば、いきなり有栖に抱き着くなど結構大胆なこともしてくるんですよね。最高です。

 

 しのぶはアナウンサー志望にもかかわらず絶望的に噛みまくるんですよね。そこが可愛いんですが。あと何でも自分で抱え込んでしまうクセがあって、強がってしまうところがまた可愛い。無邪気に有栖に抱き着くところも可愛い。いつもニコニコしていて可愛い。最高です。

 

 寧々はとにかく強気で、ツンデレを具現化したような感じなんですよね。そして声優志望にも関わらず漢字が読めないところが可愛いです。あとデレ方がいちいち可愛いんですよね。照れると耳が赤くなっちゃうところが可愛い。最高です。

 

 イコはVtuberなんですが、まったく表情が変わらないんですよね。でも有栖の策略で大笑いしてからは、一気に表情が豊かになるんですよ。そのギャップがマジで可愛い。一番有栖に懐くんですよね。超可愛い。最高です。

 

 あとは正体不明のアポロですが、配信の最後にいつも「愛してる」って言うんですよね。これを頼りに有栖もアポロの正体を探そうとしているんですが、アポロはこれをいつも有栖に向けて言っていたそうなんですね。アポロの配信は聴いている人がそこまで多くなくて、有栖だけの時もあったようなんですが、その有栖の存在に救われていて、有栖が聴いてくれてさえいればいいという感じだったようです。誰だかわかりませんが可愛すぎますね。最高です。

 

 といった感じで、とにかく全員可愛すぎるんですね。なので推しが決まりません。基本的に誰か1人の問題を有栖と他の3人が解決に動くような感じで話が進んでいくんですが、メインのキャラの話を読むたびにそのキャラが好きになってしまいます。

 

 あえて!あえて誰か1人が有栖と結ばれるのだとしたら…どうしても1人を選ばなければならないとしたら…現時点では…六花ですかね。まあ最新話が六花の話だったというのもあるのかもしれませんが、本当にほんのわずかだけ六花がリードしている…いや、やっぱり全員ですね。全員に結ばれてほしいとしか言えません。正直誰が結ばれたとしても、嬉し泣きと悲し泣きの両方をすると思います。そのくらい全員本当に好きです。

 

 僕は五十嵐先生の描くキャラが本当に好きだと改めて感じています。あとで書きますが、主人公の山吹有栖も本当に魅力的なキャラなんですよね。本当にすごいと思いますね。

 

謎が深まるストーリーが最高すぎる!

 この作品、キャラだけでなくストーリーも最高なんですよ。放送部の4人はそれぞれが「アポロ」の特徴を持っているんですよね。アポロは有栖が中一の時に突然配信を辞めてしまい、今に至るまで3年間声を聴いていないんですね。なので誰がアポロなのかが確証が持てずにいるんです。誰がアポロなのか、これを推理しながら読んでいくのが一つの楽しみなんですよね。

 

 現時点で、特にアポロの可能性が高いのが2人いて、六花としのぶなんですね。この2人はかなりアポロを感じさせるシーンが多いんですよ。最新話でも、六花がかなり怪しい感じを出しているんですよね。だから素直に行けばどちらかがアポロだと思うんですが、寧々とイコのそういったシーンが極端に少ないのが気になりますよね。ミスリードな気もしていて、現時点ではやはり確証が持てないんですね。唯一、アポロは有栖に対する好感度が高いことから、最初の時点で辛口評価をいていた寧々は違うんじゃないかな~とは思っています。ただそれすらもブラフにしている可能性があるのが怖いですよね。

 

 さらに現時点で2回、未来の話が少しだけ描かれているんですよ。1回目は第5話で描かれたアポロの未来なんですが、これがまた考えさせられるんですね。第5話のラストから場面がいきなり変わり、〇年後の話になるんです。そして「真夜中ハートチューン」の最終回を始めようとしているんですよね。このシーン、最初は有栖のことを「アリス」と呼んでいるんですが、最後に「愛してるよ 山吹くん」と言うんですよね。現時点で「山吹くん」と呼んでいるのは六花としのぶだけなので、この2人のどちらかである可能性は高いと思います。しかも有栖との結婚式の写真も飾ってあるので、アポロが有栖と結婚しているのだと思います。さすがに他人の結婚式の写真を自分の部屋には飾らない…ですよね?

 

 それからタイトルについてなんですが、第5話のタイトルは「日芽川寧々は耳に出る」なんですが、未来の話の最後にもう一つのタイトルが出てくるんですよ。それが「第5話 オーバーチュア」なんですよね。オーバーチュアというのは歌劇などで最初に演奏される曲のことで、序曲という意味なんですね。つまり「始まり」とか「最初の」とかを意味していると思うんです。これがどういう意味なのかは考察のし甲斐があるんですが、第5話の出来事の中に有栖とアポロにとっての「最初の」ことがあったのではないでしょうか。この話、何があったかというと、寧々が有栖にキスをしたんですよね。それから寧々は今まで誰かと付き合ったことがなかったんですが、演技の練習の疑似的なものとはいえ、有栖が初めての彼氏になったんですよ。こういったところから考えると、寧々が候補に挙がってくるんですが、ちょっとイメージからかけ離れているんですよね。だから多分違うと思います。

 

 2回目の未来の話は、23話で描かれたイコの未来なんですよね。イコはチャンネル登録者数300万人のトップVtuberになっていました。そしてこれは有栖のおかげだと言っているんですね。これはそこまで考察の余地はないと思うんですが、24話でこれはイコの見ていた夢だったとも取れるんですよ。まあおそらく現実になる夢だとは思うんですが、これに何か意味があるんでしょうか。

 

 とにもかくにも考察のし甲斐がありすぎる!まあ考察なんてしなくても面白いので、そこまで肩ひじ張らずに読んでいこうとは思っています。

 

 あと、タイトルの使い方もうまいんですよ。大体タイトルは最後に来るんですが、それがうまく作中のセリフとマッチしているんですよね。似た感じの構成で「かぐや様は告らせたい」の超名シーンである「第45話 花火の音は聞こえない」があるんですが、やっぱりこういう構成をできる人はすごいですよね。

 

ワードセンスが最高すぎる!

 五十嵐先生の作品は、どれもワードセンスが神がかっているんですよね。毎回どうやったら思いつくのかわからないような表現をしてくるんですよ。

 

 特に好きなものを挙げると、第11話の体育祭の話で、アクシデントから有栖としのぶの2人で騎馬戦に出ることになるんですよね。具体的には有栖がしのぶを肩車するという大変うらやましい体制なんですが、その時の有栖がノリノリで「俺は赤兎馬 お前は呂布だ」とドヤ顔で言うんですよ。面白過ぎる!こんな感じの独特のワードセンスが毎話輝いていて、それでいて話の邪魔を全くしないというのがすごすぎるんですね。

 

主人公の好感度が高すぎる!

 僕はこれまでも何度か語っているんですが、ラブコメにおける主人公というのは非常に重要だと思っています。主人公に好感を持てるかどうかで、作品を読み続けるかどうかを決めると言っても過言ではありません。

 

 これまで読んできたラブコメで僕の好きなものをあげていくと、例えば「五等分の花嫁」の上杉風太郎や「負けヒロインが多すぎる!」の温水和彦、「お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件」の藤宮周などがいるんですが、全員僕の中での好感度は高いです。だからこそ魅力的なヒロインと結ばれることに納得をできるというものです。これがどうしようもない主人公だったらどうですか?そんな奴と自分の推しヒロインが結ばれてほしいと思いますか?そういうことです。

 

 さて、本作の主人公である山吹有栖に関しては、正直別格と言っていいほど好感度が高いです。有栖は完璧を自称しているだけあって、基本スペックがかなり高いです。そしてアポロが昔語った声の仕事をしたいという夢を応援するために、声の仕事についての勉強もしてきたのを活かして、4人の悩みを解決していくんですよね。そのアドバイスが極めて適切かつ前向きなものなんですよね。何があっても有栖なら何とかしてくれるという信頼があります。

 

 4人の悩みを解決したシーンを全部書きたい気持ちもあるんですが、それだと流石に長くなりすぎてしまうので、僕の一番好きなシーンだけを語りたいと思います。それは「第2話 山吹有栖がお送りしました」のシーンで、有栖は4人の中にアポロがいると確信しながらも、声に関する仕事を目指すという昔の約束を忘れてしまっていると感じて落ち込んでしまうんですよね。ただ、ここからの有栖が本当にすごくてカッコいいんですよ。アポロが誓いを忘れているなら思い出させればいい。誰がアポロかわからないなら、全員の夢を叶えてしまえばいい。こう考えるんです。そして放送室から全校生徒の前で宣言するんですね。

 

「放送部の彼女達全員を俺がプロまで導いてみせる」

「たとえ紅白歌手でも」

「キー局のアナウンサーでも」

「トップ声優でも」

「同接1位のVtuberでもだ」

 

 どうですか?普通言えませんよね、こんなこと。有栖は声の仕事について勉強をしているので、当然その道がどれほど困難なのかを十分知っていると思うんですよ。そのうえでこの宣言です。これはすごい。そして僕が一番好きなシーンはこの次です。

 

「約束を果たしに来たぞ」

「あとは君の返事だけだ」

 

 はいカッコいい。カッコよすぎです。一緒にプロを目指そう。その覚悟が俺にはあるから、お前も応えてくれと。マジでカッコいいです。そしてこの後の話で、それをどんどん実行していくんですよね。4人の悩みに真正面から向き合っていくんです。こんなの惚れるやん。

 

まとめ

 というわけで、『真夜中ハートチューン』について語りました。いやーここ最近では本当に一番好きなラブコメですね。アニメ化も是非してほしいですが、アポロの正体をどうやって隠すのかが気になりますね。こればかりは気になりすぎて、単行本だけでなくアプリで最新話を読んでしまっています。それくらい楽しみにしているので、引き続き応援していきたいと思います。では、この辺で。

 

おしまい