言いたいことを言いたいだけ

アニメ、漫画、ラノベなどの感想をつらつらと語っていきます。昔の作品も取り上げます。

52回目『恋愛フロップス(1話~7話)』あまりにド定番な恋愛アニメ?いや、違います!謎だらけです!

どうも、シオンです。

 

 以前、秋アニメのチェックを怠ったことを後悔した記事を書いたんですが、その時気になった作品として、「アキバ冥途戦争」と「恋愛フロップス」を挙げていたんですが、やっとAbemaTVで一気見することができました(DIYと4人はそれぞれウソをつくも挙げてますが、見れてません…)。

 

 今回はその中の「恋愛フロップス」について語ろうと思います。

 

※後悔した記事はこちら

 

shionbook.hatenablog.com

 

 

あまりにド定番…その中ににじむ違和感

 このアニメ、1話を見た時点ではタイトルの通りの感想しかありませんでした。あまりにもド定番すぎる。パンを加えた女の子と曲がり角でぶつかるって…。今時のアニメではまずやらないですよね。他の女の子とも、まるでご都合主義のように出会っていきます。しかも主人公の柏樹朝(あさひ)が家を出る前に見た占いの通りに、それぞれのキャラがキーワードに導かれるように出会いますよね。

 

 うーん…これはどうなんだ…。さすがに今年作られたオリジナルアニメでこれだけってことはないだろう…。と思って見ていると、かなりの違和感があるんですよね。これは前の記事でも書いたんですが、朝が自分の席を覚えていなかったり、友人の伊集院好雄のことをよく覚えていなかったり、女教師(バイ・モンファ)が蹴りで電車の手すりをへし折ったり…、当時はゲームの世界に迷い込んだ感じだと予想していました。

 

 その後も見ていくと、どんどん違和感が大きくなっていきますね。例えばヒロインの5人が朝と同棲することになったとき、部屋は3部屋しかないはずだったのに、いつの間にか6部屋になっていたのがその一つです。しかも朝も驚きつつそこまで気にしていないような感じでした。

 

ヒロインは過去に朝と会っている?

 このアニメには5人のヒロインがいます。和泉沢愛生、アメリカからの留学生のアメリア・アーヴィング、ブルガリアからの留学生のイリーナ・イリューヒナ、中国からの新任教師のバイ・モンファ(白夢華)、ドイツからの留学生のカリン・イステルの5人です。

 

 彼女たちは全く同じ日に朝と同じ学校に転校しており、まったく同じ日に朝と出会っています。そしてその出会い方は、お世辞にも良いとは言えないものでした。好感度が上がる要素は皆無だったと思います。

 

 しかし2話になったら、いきなり5人の好感度はマックスになっていました。和泉沢愛生に至っては、1話のラストで告白していましたしね。他の4人も次から次へと朝に告白をしていましたし、カリンはウェディングドレスで朝に迫り、アメリアはどさくさに紛れて婚姻届けに印を押させようとしていました。これは大分異常ですよね。

 

 2話を見ていた時点で、朝と付き合った人が勝ちというゲームにヒロインの5人が参加しているのかと思いました。それくらい違和感がすごかったです。

 

 その後は各話ごとにそれぞれのヒロインに焦点が当てられていきます。

 

 3話ではアメリアが漢字を書くことができず、朝と共に勉強をしてテストに臨んでいました。

 

 4話ではイリーナが男だと思ったら女でした。

 

 5話ではモンファ先生が凄腕のエージェントでした。1話の蹴りのすさまじさは、極めて高い戦闘能力があったからなんですね。もはや人間とは思えないような動きと力でした。サイボーグになった改造人間とか出てきて、大分ファンタジーな感じがしてきました。

 

 6話では、カリンが魔法少女でした。いよいよ現実離れしていきましたね。魔法少女あるあるな使い魔みたいなやつも出てきましたね。なんなんだ…これは…。

 

 これらの問題を解決していった朝に、改めて好意を自覚するヒロインたちですが、彼女たちに共通した現象が起こっていました。突然、朝との過去の記憶と思われる映像が頭に浮かんだんです。これは彼女たちの記憶なのでしょうか。一体どのような関係なんでしょうかね。

 

謎に迫る6話のラスト、そして衝撃の7話

 3話から6話までで、愛生を除く4人の問題を解決したんですが、6話のラストで朝の家にあるラブリンと呼ばれるAIロボット?のような、ぬいぐるみのようなキャラに、類似したキャラが円卓に座っているシーンが流れました。ただ、ラブリンはいないように見えましたね。そしてその中に一人、ヨシノと呼ばれる人間の女性がいました。彼女たちが裏で糸を引いているのは間違いないでしょう。しかもぬいぐるみたちの会話から察するに、何か競っているような感じがしますね。

 

 そして7話で、ついにただの恋愛アニメではなくなりました。7話は冒頭からおかしかったんですが、愛生の姿がどこにもありませんでした。それに対して他のメンバーは全くそれに違和感を感じておらず、まるで初めからいなかったかのようなふるまいでしたね。

 

 愛生を除いた5人は好雄の所有するプライベートビーチに行くことになったんですが…。まず、好雄はお金持ちだったようですね。ここまでそんな情報はあったでしょうか。そして、家の車と思われる黒塗りの車に思いっきりはねられていました。…これも異常ですよね。結局、好雄抜きでプライベートビーチに向かいます。まるで、邪魔者を排除するかのような感じがしますよね。

 

 その後は5人で海を堪能しますが、帰り道で突如、朝を除いた4人のヒロインが姿を消してしまします。慌てて4人を探す朝の前に現れたのは、冒頭から全く姿を見せなかった愛生でした。

 

 愛生はまるで、他の4人が初めから存在しなかったかのように話始め、朝も4人のことを忘れてしまいました。そして二人だけで夕飯の準備を始めます。

 

 途中で好雄から朝に電話がかかってくるんですが、朝の隙を見て愛生が通話を切ってしまいました。何度もかかってくる電話に、ついには朝の通信機を包丁で真っ二つにして捨ててしまいます。こわ…。好雄は何か異変に気付いて、朝に伝えようとしたのでしょうか。

 

 愛生がキッチンで肉を切るシーンも、やたらと血が強調されていて、なんかホラーな感じがしました。こっわ…。この肉って、何の肉なんでしょうか…。

 

 部屋の時計も壊れているようで、6時25分頃で止まっていました。秒針が前に進まないような感じでしたね。これも何か意味があるのでしょうか。

 

 そして愛生との会話の中で、4人のことを思い出した朝は、そのことを愛生に伝えようとしますが、愛生はそれを強引に遮り、朝をある場所に連れていきます。

 

 その場所は湖のようなところに桜が咲いていました。その場所で、愛生は朝に告白をします。「好きです、ずっと前から、私だけを見てください、ここで私だけを」という告白は、かなり狂気を感じてしまいます。

 

 他の4人のことを尋ねる朝に対して、そんなことはどうでもいいと愛生は一蹴して迫ってきます。それでも4人のことを聞こうとする朝ですが、その瞬間、愛生のメガネが割れ、大量の桜が舞い散ります。そして、朝の記憶がよみがえります。

 

 和泉沢愛生の正体は、井澤愛という女の子で、朝の記憶に何度か出てきた謎の女の子でした。おそらく幼馴染だと思われます。彼女はずっと一緒にいたかったと話しますが、同時に、一緒にはいられない、だからもう来ないで、と言って走り去ってしまいます。そして追いかけようとする朝の前に大量の「ERROR」と書かれたポップアップがあらわれ、ブラックアウトして7話が終了しました。全員消えてしまったことで、誰も歌わないEDが流れ始めたのが怖かったですね。

 

個人的な考察を少々

 ここまで語ってきて、7話で一気にミステリーな感じになった恋愛フロップスというアニメですが、見ていて気付いたこと、それに伴う考察をここで書いていきたいと思います。

 

泉沢愛生と井澤愛

 まずは7話でついに明らかになった和泉沢愛生の正体ですが、井澤愛という朝の幼馴染と思われる女の子でしたね。

 

 ここで公式HPを見てみると、この二人には共通点と相違点があるんです。

 

 共通点については名前ですね。和泉沢愛生という名前は、彼女の本名である井澤愛に付け足されてできた名前なんですよね。ローマ字にするとわかりやすいんですが…

 

泉沢愛生 IZUMISAWA AOI

            ↓

井澤 愛  IZ    AWA A I

 

といった感じで、名字にUMIS、名前にOを足しているんですね。

 

 一方で相違点としては、二人のプロフィールです。星座と血液型は同じなんですが、まさかの誕生日が違っていました。

泉沢愛生は10月1日

井澤愛は9月24日

なんですよね。あと趣味/特技と好きなものも違っていました。

 

 さらに、愛の説明文のところが完全にバグっていました。やっぱこわ…。

 

 これは、どういうことなのでしょうか。何かからくりがあるような気がします。

 

朝のいる世界について

 次に、本作最大の謎と思われる朝のいる世界についてです。これはどう考えても現実ではないんでしょうね。あらゆる面でおかしいことが多すぎますよね。

 

 例えば、1話の冒頭で朝が目覚めた際に、朝の頭に時計が落ちるシーンがあります。時計は4月12日(月)AM7:00と表示されていました。

 

 しかしそのあと一瞬だけノイズが走るんですが、その時の表示は、9月12日(水)PM7:08だったんですね。実に5か月のずれが時計に起こっていたんです。

 

 そして、7話のラストでブラックアウトする直前の感じ、どこかで見覚えがあると思いましたが、1話の冒頭に朝が愛と思われる少女を追いかけようとして、やはりブラックアウトしたところと同じ表現だったんですね。

 

 このことから、この世界は仮想世界で、かつループをしていると思われます。何かしらの条件を犯してしまうと、世界はリセットされてしまうということだと思います。

 

 では、リセットの条件は何なのでしょうか。それは、愛の正体を知ってしまうことだと思います。1話の冒頭でも、7話のラストでも、朝は愛を追いかけながらブラックアウトしていました。そして、愛の一緒にはいられないという言葉からも、愛として朝と一緒にいることができない、だからこそ愛生として朝に好きになってもらいたかったのではないでしょうか。

 

 では、ループを抜け出す、つまり仮想世界から抜け出す条件は何なのでしょうか。正直、現時点では予想もできませんね。ただ、愛の発言で気になるところがありました。それは「ここにはもう来ないで」という発言です。愛のいう「ここ」とは、どこを指しているのでしょうか。

 

 普通に考えれば、今いる桜の場所ですよね。でもここには愛自身が連れてきていますので、愛の発言とはちょっと合わないような気がします。

 

 では、どこなのか。それは、この仮想世界のことを指しているのではないでしょうか。もともと、朝は自分の意思でこの仮想世界に入ったのだと思います。おそらく、何らかの理由でここに捕らわれてしまった愛を探すために。しかし、愛に会うたびにリセットされてしまい、だんだんと記憶がおかしくなってしまった。

 

 愛もそれを察して、これ以上リセットしないように和泉沢愛生として姿を変えて生きてきた。それでも朝のことをあきらめることができず、愛生としてこの世界で一緒に生きようとしたのではないでしょうか。でも、何をしても結局リセットされてしまう。だからもう会わないようにする、といった意味だったと思います。

 

円卓のぬいぐるみとヨシノという女性

 お、なかなかいい感じに考察できてるじゃん!と思ったのですが、6話のラストで、円卓にラブリンに似たぬいぐるみたちが話していたことから察するに、おそらく違っていると思います。

 

 ぬいぐるみたちは5体、人間はヨシノひとりだけです。ラブリンがいないことから、ぬいぐるみたちはヒロイン5人にそれぞれ関わっているのだと思います。そして、ヨシノはその協力者といった感じでしょう。

 

 つまり、朝はぬいぐるみたちの実験に巻き込まれているということだと言えますね。6話でカリンが朝に明確な恋心を抱き、頭を触られることを拒否した時には、かなり驚いていました。そして、競い合っているような発言から、5人のうち、誰が朝と付き合えるかといった実験なんでしょうかね。その目的は、恋愛感情を知るため、みたいな。

 

結論

 まあ、結局現時点では予想しかできないわけで、結論から言うと…

 

わっかんねぇ!!

 

 以上!

 

まとめ

 というわけで、恋愛フロップスの7話まで見た感想と考察を語りました。久々のガチ考察でしたが、まあ間違ってるんでしょうな。見逃しているところも多いと思いますし。でも、こういう考察はリコリコの時も思いましたが、やっぱり楽しいですね。アニメを見る一つの醍醐味だと思います。

 とりあえず8話以降も見る予定です。どのような評価になるかはこれから次第ですが、結構期待しています。それでは、この辺で。

 

おしまい